マーケット動向

予想を下回る結果となった米雇用統計!今後の展開は!?

皆さんこんにちは!

アメリカ雇用統計が先週9/4(金)末発表されました。

結果は予想を大幅に下回る結果となり予想75万人に対して23.5万人(前回94.3万人)となりました。

大分、予想を外してしまいましたね...。

ジャクソンホール会合でパウエル議長は「経済が予想どおり進展した場合、年内に資産購入ペースの縮小を始めるのが適当」と発言されておりましたので、9月中のテーパリング発表開始の可能性は大きく低下したと言えるのはないでしょうか。

株式市場に対して懸念も持っていたユーザーは、ひとまず安心という形となったとおもいます。

今回はアメリカ雇用統計と今後の展開をお話したいとおもいます。

 

■2021年9月 アメリカ雇用統計

先程も申し上げたとおり、雇用統計が市場予想に対して大幅に下回りました。


Yahoo!ファイナンスより

雇用統計を業種別でみていくと「小売り」の減少・「接客・レジャー」は横ばいにとどまっており、
これだけ市場予想を下回ったのは、上記の業種の特徴でもあるように〖デルタ株の感染拡大〗により、
特にサービス業の雇用が伸びなかったことが言えるのではないでしょうか?

企業が採用を縮小したり、市場が就業自体を見送ったりしたことが要因と考えられます。

一方、失業率は5.2%と、前回の5.4%と比べると0.2%の改善がありました。


Yahoo!ファイナンスより

9月の雇用統計はミスをしてしまいましたが、来月・再来月の雇用統計を確認しつつ、
11月にテーパリング(量的緩和縮小)開始を発表するのが濃厚だと考えられます。

バイデン大統領も3回目のワクチンのブースター接種も許可すると言われておりますので、
ゆくゆくはデルタ株の感染も収まり、雇用も回復し経済も回復することが想定されます。

アメリカでは、コロナ禍で実施された特別加算分の失業給付も、早期打ち切りを打ち出している州もあります。
そのため、近く雇用自体も回復することが予想されております。

 

■雇用統計後の展開

雇用統計発表がされ、9/4(金)のアメリカ株式市場は大きな動きはなかったですね。

正直、雇用統計発表後の1日では何も分からないとおもいます。

更に、来週、9/6(月)は、前回のブログでも記載したとおり、レイバー・デーとなります。

市場としては、雇用統計がミスをしてレイバー・デー明けに新しい展開になることが予想されます。

レイバー・デーを機に、夏のバカンスを終え、市場に戻ってくるユーザーは多くなると言われ、
売買のボリュームも7月・8月と大きく変わってきます。

そのため、レイバー・デー明けの7日(火)・8日(水)には今回の雇用統計がどのように市場が反応するのか、
また、どのようなセクターが売買されていくのかが見えてくるとおもいます。

そのため、雇用統計発表後に暴落が起きなかったからといって、何も考えずに株を買いに行くという行為は危険だと思いますので、
一度、買いたい衝動を我慢して市場全体の様子を見ながら入っていくのが良いと思います。

もし、買いたい衝動を抑えられない場合、全米指数、SP500,NASDAQは長期的に株価が上がると思いますので、そちらを購入することをおすすめします。

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