今週月曜日、ソフトバンクGの決算が発表され注目されました。
それもそのはず!今年4-6月までの3か月間のグループ全体の決算は、3兆1627億円の大幅な赤字となったからですね。
この3兆円という赤字額は、国内上場企業の赤字幅では過去最高額の赤字だそうです!!
ただ驚くなかれ、上場企業が記録した赤字幅の最高額は『ソフトバンクグループ』となりますが、
2番目と3番目に赤字幅が大きかったのも『ソフトバンクグループ』という事をご存じだったでしょうか?
どの位の赤字を計上したかというと、
- -2兆1.000億円(2022年1-3月)
- -1兆4.300億円(2020年1-3月)
です。
1位・2位・3位をソフトバンクグループで独占してしまいました。
今回の3兆円も凄まじい金額ですが、今までの赤字幅もとんでもないですね!
ここまでいくと、いろんな意味で孫正義さん凄まじすぎます!
赤字の理由は世界全体の株価下落要因にもなっている
- コロナ蔓延
- ロシアウクライナ戦争
- インフレ(物価高)
です。
この予想外の外部要因が、ソフトバンクに大きな影響を与えた形となります。
ただ、世界ではさらに驚きのニュースが流れてきました!
投資の神様「ウォーレン・バフェット」率いる【バークシャー・ハサウェイ】も大きな損失を計上した事を決算で発表しました。
その赤字額は、ソフトバンクグループを超える約5兆円!
やはり世界は広い。「孫さんすごい!」と思ったのですが、上には上がいる事を改めて痛感しました。
バークシャー・ハサウェイ、4-6月の決算は最終赤字5兆円
投資を行う方なら誰しも聞いた事のある著名投資家のウォーレン・バフェット
彼が率いる、投資・保険会社のバークシャー・ハサウェイが8月6日に決算発表しました。
バークシャー・ハサウェイ 第二四半期決算
- 赤字額:-437.5億㌦
- EPS:2.9万㌦の赤字
- 前年同期:280.9億㌦の黒字
ここまで赤字が膨らんだ理由として、
バークシャーが保有している株式銘柄の損失額が膨らんだことによるものです
ソフトバンクグループと同様ですね!
バークシャーの保有銘柄は世間的にも有名で皆さんも知ってる超優良銘柄を保有してますね。
など、米国を代表する優良株です!
さすがのバフェットも株式市場の下落には勝てなかったようですね!
ちなみに、発表された437億ドル(日本円にすると5兆円)の赤字幅は過去2番目の赤字額です。
バークシャーは、今回より大幅な赤字を計上したことがありました。コロナウイルスが発症した2020年1月から3月期です。
この時は世界的なパンデミックから『コロナショック』が起きた事は周知の事実だと思います。
5兆円の赤字も心配無用といわれるバークシャーの強さ
ここまで膨大な赤字額を計上したバークシャー・ハサウェイ。
しかし、ソフトバンクとは違い、大きな心配はされておりません。むしろ好感する意見も挙がっております。
理由は2つです。
①:米国会計基準の規則
②:多様なビジネスの底堅さ
まず、1つ目の『米国会計基準の規則』ですが、保有する上場株の評価損益を最終利益に反映させるのが米国会計基準。
実際の損失額を決算の数値に反映させなければいけないため、株式を多く保有するバークシャーだからこそ大きな赤字が計上されました。
そのため、今回の決算発表でも「会計規則によるもので実際のパフォーマンスを示すものではない」と説明してました!
そして2つ目は『多様なビジネスの底堅さ』です。
バークシャー・ハサウェイは投資を行いながら、傘下に多種多様な持ち株会社(グループ会社)を連ねております。
ざっと調べたところ、
- 保険事業
- 公益事業
- エネルギー
- 貨物鉄道輸送
- 製造
- 小売
の事業展開を行っており、今回の決算は、グループ会社の収益も反映しております。
今回は特に保険・鉄道事業が好調だったようで、結果的に営業利益は92億ドルの黒字だったようですね!!
これだけ見ると、投資1本で勝負しているソフトバンクと、多種多様な業種で底堅さをみせるバークシャーでは、
投資家の捉え方が全く違うのだと思います。