最近は悪いニュースしか出なくなりましたね。。。
今回の悪いニュースはこちらです。
運送の世界大手のFedEx(フェデックス)が第一四半期(6─8月)の暫定決算を発表し、利益警告を通達。前回発表した業績を撤回しました
今回の業績悪化の報道を受け、フェデックスの株価は、この1週間で25%の下落となりました。特に9月16日の下げはエゲつないですね..。
以前のNETFRIXなみに下げてます。。。まさに『FedExショック』です!
まぁ、世界的なインフレが収束しない限り、今回のような悪いニュースはこの先も流れるのかなぁとも思ってます!
フェデックスの業績撤回・利益警告の発表もあり、他企業の業績悪化の懸念が広がっており、米国市場全体で売りが広がり株価の下落が止まりません…。やはり、2022年の米国株は厳しい道のりが待っていそうですね。
この記事のポイント
今回の投稿ではFedexが発表した利益警告はどのような内容だったのか?利益警告にまで陥った理由などを解説できればと思います。
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世界最大手の物流会社FedEx(フェデックス)とは?
FedEx(フェデックス)と聞いて、日本に住んでる方はあまり馴染みのない方が多いかもしれませんが、物流業界では世界最大手に位置付ける会社です。
こちらのロゴをみるとイメージしやすいのではないでしょうか...!?
FedEx 会社概要
日本でいうとこの、
- 日本郵政
- ヤマト運輸
- 佐川急便
が同業となります。
「大規模な荷物を送付したい」「スピード重視で発送したい」場合はFedExがおススメと言われております!
ただ、日本の物流会社3社とは「天と地の差」があります!
各社の2022年度の通期売上を確認すると、「日本郵政」「ヤマト運輸」「佐川急便」の3社の売上を合わせても、Fedexの売上に及ばない(むしろ1/2以下)という、とんでもなく規模の大きい会社という事を知っておいてもらえればと思います!
フェデックスが発表した暫定決算の内容とは?
では、どの程度、利益を撤回したのか暫定決算を振り返っていきましょう!
第一四半期の暫定決算
- 売上:232億㌦(予想:235億㌦)
- EPS:3.44㌦(予想:5.14㌦)
EPSを大きく下げる結果となりそうです。後述もしますが、業績悪化の理由としては『景気減速により出荷量が大きく低迷した』事を理由に挙げております。
さらに、第一四半期の業績悪化にとどまらず、アジア・欧州圏内の業績悪化にともない、第二四半期の見通しも更に悪くなるという発表がされました。
よって、通年の売上・EPSも撤回がはいり、業績が回復するのは2024年度以降という内容です。
少しでも業績を回復される為にも、FedExの今後の戦略としては、
- 大幅なコストカット
- 90のオフィスの閉鎖
- 採用の見直し
- プロジェクトのキャンセル
などを行い、抜本的にコストの見直しを行っていくという事です。
何故、フェデックスの業績はここまで悪くなったのか?
前回の決算を発表したのは2022年6月23日(米国時間)
当時、発表していた2023年5月通期のEPSは22.50㌦~24.50㌦を見込んでおり、アナリスト予想であった22.41㌦より高い見通しを発表しておりました。
2か月前は良い見通しを示していたのに何故?という事です
今回の見通しが悪くなった理由としては、外部要因が理由で下げている事が大きそうですね。
主には、
- 中国のロックダウン
- エネルギー価格の上昇
- インフレ悪化
です。
FedExの業績悪化理由
中国政府は「ゼロコロナ政策」を継続的に発信しており、主要都市でロックダウンを相次いで行っております。そうすると荷物の配送も出来ずという事なので、そもそもの売上が上がらないという事です。更に、運送業者には最大のコストとなるのは「エネルギー価格」。このエネルギー価格が上がってしまうと、原価がかかり企業の利益は圧迫されます。更に、今はインフレ悪化に伴い、人件費の高騰も相次いでいる始末。
結論、運送業者にとってはマイナスな時期ですね….。
先行指標として言われている物流業界。今回のフェデックスの利益警告を受け、今後の企業業績に不安が残りますね。ここまで早く景気が悪くなるとは思ってませんでしたね…。
来週のFOMCに続き、来月末には各企業の決算ラッシュも控えておりますので、やはり10月は大きく株価を下げる可能性がりますね。。。