ウクライナ情勢が市場を賑わしてます。
・「2月16日にウクライナ侵攻開始」
・「ロシア軍の撤退発表」
1日ごとにニュースが様変わり、
株式相場も乱高下を繰り返しておりますね。
今週は、重要な経済指標も発表されますので
そちらの発表があってから相場に入っていきたい所です。
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米国市場で注目したい重要なポイント
2月12日に行われたバイデン大統領とプーチン大統領の 両国トップの電話会談は進展がなく『成果無し』という結果に終わってしまったようですね。 両国の溝は埋まらないまま、ロシアがウクライナへ軍事侵攻を行っ ...
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今回は、ウクライナ情勢ではなく、
つい先日ゴールドマン・サックスのストラテジストが発表した
2022年年末のSP500の指数に関するニュースに注目したいと思います。
結論、目標ポイントの引き下げを発表したのですが、
何故、ゴールドマンサックスが目標数値を引き下げたのか、
注目・確認したいとおもいます。
こちらのニュースが発表されたのは、
2月11日にゴールドマン・サックスから発表されたレポートでした。
「2012年のSP500種の企業の業績伸び悩みと米景気見通しの下方修正、米金利見通しの低下を受けたもの」
と述べられております。
現在のSP500のポイントは、4,452ポイントとなっておりますので、
現在値より約10%の上昇で、先月最高値を更新した4,796ポイントは上回るものの、
結果的に微増に留まるという結果なりました。
約40年ぶりのインフレとFRBが急速な金融引き締めに動こうとしているなか、
まだ、1度も実施されてない利上げが年内中に何回実施されるのか不透明な状況が続いている為、
今回の引き下げにつながった事が想定されます。
今回、ゴールドマン・サックスから発表された数値は、
あくまで予想の中心値であると言われております。
現在、利上げの回数は5回と予想されており、
この利上げ回数が7回に変更になれば更なる引き下げに繋がるとも言われ、
利上げの回数が想定以上となれば、予想のポイントから更に下振れとなる3900に下落と言われております。
更に最悪なシナリオとしては、米経済がリセッション(景気後退)入りすれば3600ポイントもあり得ると予想されているようです。
凄まじい衝撃です。。。
一方、インフレが早期に収まり利上げ回数が少なければ5500に上昇するとの強気のシナリオも示されております。
やはり、17日に発表される「FOMC議事要旨」は株式市場にとって重要な内容となっており
更には、3月のFOMC会合のタイミングでのパウエル議長の発言には、
2022年の相場を占う重要な内容の発表があると思われますので、
充分にリスクヘッジしながら相場と付き合わなければいけないと考えております。
更にゴールドマン・サックスは、「推奨するセクター」と「リスクをはらんだセクター」の発表もされておりました。
特にハイテク企業は、バランスシートや海外販売がともに好調で業績見通しが安定している点で、
推奨セクターとして述べられております。
利上げによる景気後退(リセッション)リスクの高まりや
政策に対する不透明感からリスクをはらむセクターとしてレポートされておりました。
しかし、リスクセクターの中にも、
業績が良い企業もあるとは思いますので、
あえての逆張り投資という検討も有りなのでは?
と考えております。