マーケット動向

注目のジャクソンホール会議、パウエル議長の発言で株価は大幅な下落に

 

注目のジャクソンホール会議。

 

世界の金融関係者が米国の金利に強い関心を示すなか、パウエル議長の講演が先週25日(日本時間)にありました。

 

講演の内容としては、「利上げ継続への強い決意表明」といったところでしょうか。

 

今後の利上げを楽観的に考えていた市場関係者は、金融引き締めが今後も続くという予測から、金曜日はほぼ全ての銘柄がマイナスいう結果となりました。

 

※8/25(金)の米国市場

 

今回の投稿では、先週開催されたジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言と今後の注目点をまとめていきます。

 

この記事でわかること

ジャクソンホール会議でFRBパウエル議長が発言した内容は?なぜ、ここまでタカ派の発言だったのか?今後の見通しを含めて投稿していきます。

 

 

いい加減、インフレ収まってほしい。。

 

目次

 

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先週開催されたジャクソンホール会議とは?

 

まず、ジャクソンホール会議とは何か?をご紹介しておきます。

 

ジャクソンホール会議とは?

世界の中央銀行の関係者が年に1度集まり、毎年決められたテーマに対して政策議論などを行う政策シンポジウムとなります。一昨年と昨年はコロナの影響でオンライン開催でしたが、今年は3年ぶりの対面開催となりました。もともとは、招待された金融当局者の集まりのようなものだったのですが、当時のFRB 議長であったバーナンキ議長が「リーマンショックにおける量的緩和政策」の重大な発表をジャクソンホール会議で行った事があり、徐々に市場関係者の注目が集まり今では市場関係者の全員が注目する会議となりました。

 

ジャクソンホール会議の注目ポイント

ジャクソンホール会議で、市場関係者が注目していたことは『米国の利上げペース』

 

肝心のパウエル議長の講演はというと、約9分という短い時間ではありましたが、凝縮された内容でしたね。

 

パウエル議長の決意がわかります

 

ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言内容

 

では、パウエル議長がジャクソンホール会議で何を語ったのか確認したいと思います。

 

重要な部分のみをピックアップしております。

 

パウエル議長発言①

物価安定を取り戻すには時間がかかり、協力な対策を講じることが必要となる。物価の安定を取り戻すことに失敗すれば、もっと大きな痛みをともなう為、今は立ち止まっている場合ではない。

 

「金利を継続的にあげていく」「多少の痛み(経済低迷)」は仕方ないという事でしょう。

リセッションも致し方ないか...。

 

 

パウエル議長発言②

物価安定を戻すには、金融引き締めを一定期間維持する事が必要であり、目標が果たせたと確信を得るまで、FRBは継続する

 

「金融引き締めは継続的に実施する」といったニュアンスですね。

来年以降も利上げ?

 

 

といった内容です。

 

今回のパウエル議長の発言がある前は、2022年で利上げは終わり、2023年からは利下げが始まる事を市場関係者は予想しておりましたが、逆の方向転換となってしまいましたね。

 

市場は、この発言後に、大幅に株価を下がる形となりました。

 

 

パウエル議長の発言の狙いは?

 

パウエル議長の発言の狙いは1つ。

インフレの抑制です。

 

先日も投稿させて頂きましたが、7月のCPI(消費者物価指数)は、先月と比べると引き下げられた数値となりましたが、これはガソリンの価格が下がったことが要因と言われております。

 

ただ、物価は高止まりのままであり、徐々に落ち着きは見せているのかもしれませんが、まだまだインフレ率は高いことがわかります。

 

 

その為、インフレ抑制の為にパウエル議長が選んだ道が『金融の引き締め継続』となりました!

 

市場関係者のほとんどが来年の利下げに期待していたとこに飛び込んできた、今回のパウエル議長のタカ派発言。

 

パウエル議長も、7月のCPIの数値だけでは判断できないと思いますが、思った以上に物価が下がってこないという焦りなのではないかと思います。

 

リセッション<インフレ

 

 

ただ、ここまでインフレ抑制に舵をきった理由としては、やはり11月に開催される「米国中間選挙」でしょう!!

 

このまま、インフレの高止まりが続くようであれば、国民からは、

  • 生活が苦しい
  • 何とかしてほしい
  • 大統領やFEB議長は何をやっているのか?

といった不満が出てくる危険性があるからだと考えております。

 

次の注目イベントは9月のFOMC

 

最後に、次回の注目すべきイベントは、9月下旬に開催されるFOMCでしょう!

 

もちろん、FOMC前にはCPIなど経済に関する重要な発表がありますので、それらの数値を加味して「利上げペースを加速するのか?」それとも「利上げペースを下げるのか?」決めていくでしょう。

 

ただ、私は前回も投稿したように、75bpの利上げになると思ってます。

9月のFOMCの利上げ幅は75bpか!?

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これだけ、タカ派の発言をしたパウエル議長です。インフレをすぐにでも抑制する為、多少の犠牲を払ってでも頑張ってもらいたいところです!

 

 

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