先週金曜日に米国で発表された消費者物価指数(CPI)に異変です。
先月の発表時には、ついにインフレがピークアウトされたかと思われましたが、
期待とは裏腹に1981年2月以来となる40年ぶりの高水準を記録しました。
2022年5月CPI結果
5月のCPI上昇率:8.6%
CPI、高ッッ!!!
今回もロシアウクライナ戦争による影響でガソリン価格の高騰が大きな影響を与えておりますね。
この歴史的な上昇を受け、株価は軒並み暴落しました。
来週予定しているFOMCでは0.50%の金利上昇が予想されるほか、
米国は来年リセッション入りする事が懸念されております。
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40年ぶりの記録的な水準となった米国CPI
今回の8.6%のCPIの上昇率は、およそ40年ぶりの記録的な水準になりました。
ここまで物価を押し上げた主な理由としては
- エネルギー価格の高騰
- 企業の人手不足
がインフレ圧力を強めております。
品目別での上昇率としては、
- ガソリン:48.7%
- 食品:10.7%
3月から4月にかけ、いったん縮小したと思ったのですが、今回、更に物価指数が上昇したことで、、
インフレの高止まり
が、確実視されてきそうです。
FOMCによる0.5%の金融引き締めが現実的に
今回の消費者物価指数をうけ、
来週開催されるFOMCでは、0.5%の大幅な金融引締めが現実を帯びてきております。
今回のCPI結果をうけ、バイデン大統領も声明を発表しました!
「物価押し下げに向けて、より多くの行動を迅速に進める」
といった内容です!
要するに、物価高止まりを防ぐ為に利上げもどんどん実行していく!
という解釈になりますでしょうか!?
このままだと11月の中間選挙は危ないな
米国はリセッション(景気後退)入りするのか?
ゴールドマンサックス・シティグループのアナリストは、
『米国のリセッション入り警戒』
という見解を相次いで発表しております。
金利が高くなれば、消費動向も悪くなる、それによって企業の業績も悪くなる。
といった悪のサイクルに入りますので、遅かれ早かれ、米国はリセッションを迎えるのだろうと個人的にも考えております。
取りあえずは、来週の6月16日(木)未明に発表されるFOMCの声明を確認し、今後の経済見通しも考えていきたいと思います!