今、FRBがもっとも警戒し、抑制したいと考えているインフレ。
FOMCが終わったいまインフレ率を示す『米国消費者物価指数』は、
世界中の投資家が注目しており、米国時間の5月11日に発表されます!
この消費者物価指数が注目されてる理由として、
今回の結果により、今後の米国株式の方向性が見えてくる可能性があるからです。
インフレやばいよね・・・。
高いインフレ率を記録した3月のアメリカ
先月発表された3月のアメリカの消費者物価指数は予想通りの高いインフレ率でした。
2022年3月の消費者物価指数は前年比8.5%の上昇(予想8.4%)
この数値は1980年代以来の記録的な上昇です。
品目別の上昇率(前年同月比)
- 食料品:8.8%
- 家庭用品:10.0%
- ガソリン:48.0%
- 中古車:35.3%
- サービス:4.7%
- 住居費:5.0%
品目別に見ると全ての項目において上昇しておりますが、3月のインフレ率を押し上げたのはエネルギー価格の上昇(48.0%)というのが分かります。
※これはロシア・ウクライナ戦争によるエネルギー価格の上昇が要因しております。
しかし、このエネルギー価格の上昇も、3月以降は落ち着いてくると言われております。
更に、中古車価格も35.3%と高い数値でしたが前月比では下落しており、今後は全体的に徐々に和らいでいくと予想されてます。
ただ、高いインフレ数値は続きそうだね...。
4月の消費者物価指数は8.1%の予想
4月の消費者物価指数の予想は8.1%となっております。
前回の8.5%と比べ、下落すると予想される理由は、
エネルギー価格・中古車などの高い上昇率を記録していた品目が収まるためです。
しかし、高いインフレ率は今後も継続しており、賃金よりも高いインフレが続くようであれば、
消費者は貯蓄に回すことで経済活動は鈍化され不景気(リセッション)に陥る可能性もあります。
参考までに、ニューヨーク連邦準備銀行が公表した消費者の1年先のインフレ率は6.6%です!
1年先も結構高いインフレ数値ですね。
パウエル議長は、ここを乗り切れるかが正念場だな
8.1%の予想を下回れば短期的に相場は上昇か!?
では、今回の消費者物価指数の内容により相場はどのように動くのか、
私の個人的な見解は以下となります。
消費者物価指数による株価の動向
予想8.1%の数値を下回れば相場は上昇。
逆に8.1%の数値を上回るまたは予想通りであれば相場は下落。
になると予想しております。
しかし、予想を下回った場合でも株価の上昇は短期的だと思います。
今後もインフレは高止まりが続くことが予想され、スタグフレーション(物価高と景気後退の併存)の前兆となることも予想されてます。
以前の水準に戻るのは、まだ先になると思います。