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中国恒大集団崖っぷちの倒産危機!9月20日のタイムリミットまであと4日

皆さんこんにちは!

不動産業界で中国国内売上第2位の不動産開発大手企業の恒大集団。

中国国内を中心に不動産開発を手掛けているモンスター企業。

日本でいうと三井不動産と同じような企業となります。

恒大集団

・2019年度の売上:6010億元(約10兆2200億円)
・従業員数:約14万人(2019年度)
・2019年版 フォーチュン・グローバル500:世界138位

主なビジネスモデルは、土地を仕入れてマンション開発を進め不動産の販売を行う。

中国の不動産バブルを追い風に急成長した企業の1つです。

不動産以外にも手広く事業を手掛けており、映画制作・自動車製造・ヘルスケアの他、
サッカーチーム(広州FC)も持っており、2度のアジア王者に輝く強豪として君臨しております。

ただ、この中国恒大集団が窮地に追い込まれており破綻・倒産の危機に陥っております。

負債額はなんと3千億ドル(約33兆円)。恒大集団は資産を売却し返済をしようと動いてるものの手詰まりの状態となっております。

現在、9月20日期限の支払いも遅れ、多くの貸し手やサプライヤーへの支払いが滞っており、まさかの倒産危機という最大の危機となっております。

※ちなみに、3千億円(約33兆円)という金額は、【2020年のフィンランドのGDP】に匹敵する額です....すさまじしい。。

何故、中国恒大集団は崖っぷちに追い込まれたのか!?

では、なぜ中国最大手の不動産開発会社が崖っぷちに追い込まれてしまったのか?

その理由はハイリスクなビジネスモデルの結果です!

右肩上がりの不動産市場での利益を見込んで土地の仕入れなど強気でハイリスクの投資を続けたほか、
事業拡大で借り入れが増加し、銀行からの融資の返済が難しくなり、資金繰りが厳しくなったのが理由です。

要するに、土地を購入するためにローンを組み、薄利で販売を行ったための結末となります。

今は、中国恒大集団の倒産が現実的になってきたため、ニュースを賑わしておりますが、
2021年にはいったタイミングから中国恒大集団の倒産の話はあがっておりました!

それを象徴するかのように、今年にはいってから恒大集団の株式は80%下がっております。

最近も、中国恒大集団に投資を行っていた投資家が恒大集団に押し寄せ一時騒然としましたね。

そちらの騒動をうけ、

・破産による再建手続きに入るというネット上の言論は事実ではない

・会社は未曽有の苦境に直面しているが、考えつくすべての手段で正常な経営を回復する

という会社からの発表がありました。

危機に直面しているのは事実のようですね!

▼投資家が恒大集団社に押し寄せる様子

中国当局の手助けの可能性と最悪のシナリオを考えてみる

倒産の危機が叫ばれている恒大集団ですが、

約33兆円という一国のGDPレベルの負債を抱える企業に対して中国当局はどのように動くのか?

今、恒大集団の考えられる結末としては、

⓵:世界経済に混乱をあたえ、経営破綻に追い込まれる

➁:管理された倒産を余儀なくされる

⓷:政府(中国当局)による救済の可能性

となります。

今までは暗黙の了解で、中国国内企業を手助けしてきた中国当局の手助けは可能性として少ないと言われております。

理由としては、さすがの中国当局としても今回の負債額(33兆円)が大きすぎる。

仮に手助けをおこなった場合でも、中国当局の負債が重なり中国国内経済の成長率が鈍化する。

という事態になりかねませんからね!

しかし、恒大集団が倒産することで、中国の不動産バブルがはじけ、中国国内の経済は不況に陥ることは間違いないでしょう。

現在の世界経済はアメリカと中国がひっぱっている状態ですので、2強のうち1国が衰退すると、世界経済も後退することも予想されます!

日本国内でもインバウンドの需要が減る可能性もございます。

その為、インバウンド需要を収益の柱としている日本企業には厳しい局面になる可能性がございますので、中止しながらニュースを見守って頂ければとおもいます。

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