決算情報

カーニバルクルーズ(CCL)第3四半期の決算ミス!株価はパンデミック時の安値を下回る

 

私が唯一保有する個別株でもあるカーニバルクルーズ!!

 

9/30に決算が発表されましたが、まさかのミスとなりました….。

 

前回の第2四半期の決算時に懸念していた

  • 燃料価格の高騰
  • 人件費高騰

 

この2つが今回の業績に反映され、大きく決算を外してしまった結果となります。

 

▽第2四半期決算はコチラ

CCL 2022年 第2四半期決算

  豪華客船を運行するカーニバルクルーズ!!     金利上昇に伴い、米国全体の株価が下落したため、   カーニバルクルーズ株も今年に入って20ドルを割り、10 ...

続きを見る

 

 

クルーズ船は目先の売上より予約数・稼働率が重要

 

と毎回お伝えしておりました。

 

第1四半期・第2四半期の決算後は株価が急騰しましたが、今回は今まではと違い大幅に下落する結果となりました。

 

下落率は1日でなんと23%!!

 

えげつね!

 

 

これだけ株価が下がるという事は、今回発表された決算は今後のカーニバルの業績自体に不安が残るような決算だったという事ですね。

 

今回の記事のポイント

燃料高騰・人件費高騰の他にも、物価上昇・インフレ懸念でクルーズ業界にはマイナスと叫ばれるなか、今回のカーニバルクルーズの決算がどのような内容だったのか、乗客稼働率・予約数の他、今後のガイダンスや懸念すべき事項をご紹介できればと思います。

 

目次

 

 

カーニバルクルーズ(CCL)第3四半期は売上・EPSを大きく下回る

 

さて、クルーズ業界の圧倒的No.1企業であるカーニバルクルーズ(CCL)!

 

2022年 第3四半期の決算発表の内容をみていきましょう。

カーニバルクルーズ 第3四半期決算

  • 売上:43億㌦(予想:51.3億㌦)
  • EPS:-0.65㌦(予想:-0.13㌦)

 

ポジティブな観点から良かった部分を切り取らせて頂くと、

  • 第2四半期と比べると80%近くの収益増加
  • 第3四半期の稼働率は15pt増加の84%
  • 第3四半期は黒字

といった所でしょうか。

 

こちらはカーニバルのHPの決算ページで記載のある情報となりますので、いくらかポジティブな数字を並べております。

 

ただ、今回の決算には過去に発表した内容と比較するとクルーズ需要の回復に遅れが出ている事がわかります。

まさに『旅行需要の回復が鮮明になってしまった』

ことが今回の決算内容であり、株価下落の理由でもあります。

 

第1四半期と第2四半期の決算発表時に、どのような内容が発表されていたのか。その内容から今回の決算内容を照らし合わせると、どの程度乖離しているのかがわかります。

 

 

何故、株価は1日で23%も下落したのか?

 

先ほどもご説明させて頂きました通り、稼働率・予約数は前四半期・2019年以前と比べると上昇しているのに、なぜ、株価は暴落したのか?

 

私なりに解釈してみます。

 

ポイントは2点

  1. 旅行需要の回復の遅れ
  2. 業績の回復の遅れ

が鮮明になってしまった事です。

 

まず、「旅行需要の回復の遅れ」を確認していきます。

 

注意ポイント

第3四半期の「乗客稼働率は15pt増加の84%」とお伝えしました。「乗客稼働率の予想は86.5%」を見込んでいたので予想を下回った結果となりました。

さらに、前回の決算発表時には110%を見込んでいるとも話をしてましたので大きく乖離している事がわかります。

 

えっ!?だいぶ違うじゃん!

 

そうなんです。そもそも100%を超えると予想していた稼働率が84%しかなかったという事と予想の数値からも乖離してしまった結果となっています。

 

前回の決算発表後に株価が急騰した理由は『予約数が堅調』という事でしたが、今回は予約数が予想に全く達していなかった事が株価を押し下げた原因だったかもしれません。

 

さらに、第4四半期の予約数は2019年を下回るという目もあてられないガイダンスの弱さに投資家が失望してしまったのではないでしょうか。

 

予約数が減少してしまうと業績も悪くなるという事は言わずもがなですね!

 

今回の需要回復の遅れ(予約数の減少)は、カーニバルクルーズにとって業績も悪くなる事を意味しているという事が明確になってしまった決算内容だったという事です。

 

カーニバルクルーズのガイダンス発表では、第四半期決算で損失を計上、燃料価格の上昇・高インフレにより黒字回復が当初予想していたものより遅れるとの悲観的見通しが発表されました…。

 

期待してたのに….!

 

10月の決算シーズンに注意が必要な【観光銘柄】

 

さて、これまでは景気後退(リセッション)といっても、予約数などの需要が高かった事で株価の上昇が続いていたカーニバル・クルーズ。

 

今回の決算をミスしたことで、引き続き株価の低迷が続くことも予想されますが、それ以外でも注視したいのが『旅行関連銘柄』

 

特にその中でも、

  • クルーズ株
  • 飛行機関連銘柄

です。

 

今回のカーニバル同様、多くの燃料を使用するとともに人件費の高騰に伴い、決算業績にダイレクトに影響されることが予想されます。

  • 10/12発表:デルタ航空(DAL)
  • 10/20発表:アメリカン航空(AAL)

が決算をミスすれば、さらに旅行関連銘柄全体で株価は下落することが予想されますので注意が必要だと思います!

 

 

-決算情報