火曜日に投稿したブログではTESLAの決算は難しいという内容を発信させて頂きました。
▽TESLA 決算予想
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TESLAの決算、2Q決算はやはり厳しいか?
イーロン・マスク率いるEV最大手のTESLA(テスラ) 私もいつかはTESLAに乗ってみたいと思ってます! いや、絶対乗ります!!買います!!! 猿TESLAが公道走ってる ...
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結果、やはり今までのような凄まじい勢いはなくなってしまったTESLA。
今四半期は成長鈍化してしまったのは事実ですが、見通しや今後の需要は引き続き強い事が分かりました。
インフレ・物価高・サプライチェーンの問題含め、中国上海のロックダウンの影響はかなり大きなものがありましたね。
今回の決算発表では、TESLAがどのような内容を発表したのか確認していきたいと思います。

上海都市封鎖で止まってしまった最高益の記録
具体的に発表された売上・EPSは以下の通りとなります。
第2四半期結果
- 売上:169.3億ドル(予想:171億ドル)
- EPS:2.27ドル(予想:1.81ドル)
売上に関しては、予想を下回る結果となりましたが、EPS(1株利益)は予想を上回る結果となりました。

利益超過は車両販売価格を段階的に値上げしたから
が利益予想を上回る結果となった理由です。
しかし、カンファレンスコールでは「自動車価格をいずれ引き下げたい」と述べられていました。
今は、世界的なインフレや物価高騰にTESLAも勝てないといった所のようですね!
売上推移を改めてグラフにすると以下のような形となります。
売上は、前年同四半期と比べると、1.2倍以上の成長が出来ておりますが、
前々四半期よりも売上高も納車台数も落ちてしまっている事が一目瞭然ですね。。。

上海のロックダウンはビットコインの売却にも影響
今回の決算で、更に注目されたのが「ビットコインの売却」です。
TESLAは、昨年ビットコインに参入し、15憶ドル相当の保有を明らかにしておりました。
しかし、15憶ドルのうち、75%を売却(法廷通貨への転換)したという事実が発表されました。

大量のビットコインの売却を行った理由に対して、以下のように語っております。
上海ロックダウンの緩和時期が不透明で、手元流動性を最大化する必要性があった
最悪の事態に備えて、キャッシュポジションを高めにしておいたという事です。
ただ、今後はビットコインの保有を増やすことを明言しており、
ネガティブに捉える必要性はないとの事。更に保有するドージコインは売ってないようです。

余談ではありますが、過去にTESLAはユーザーが車両を購入する時に、ビットコインの代金支払いを認めたものの、
ビットコインのマイニング(採掘)に関連した環境上の懸念を理由に約40日位で停止しております。

力強い需要と生産力で次四半期の巻き返しを図るTESLA
TESLAは今後数年間で年間納車台数を平均50%増やすという長期目標を維持しました
今回の上海ロックダウンがあり、生産台数・納車台数は下がったものの、
最終的に2022年の納車台数は前年比約60%増の150万台超になるとの見通しを示しました。

止まっていた上海工場でも、これから75万台以上の生産を行い、
工場の稼働時間も踏まえ、生産台数を増やす目論見があるという事が述べられてます。
ユーザーからの需要もいまだ高く「記録的な下期」になるとの見通しも示されました。
いよいよ、来週はGAFAMの決算です。少しでも決算をミスすれば、今の株価の上昇は消され、
更に下落トレンドに入る可能性もありそうですね。。!
