先週のCPI発表に続き、個人的に今週も重要な決算と指数が発表されると考えております!
- 小売大手企業の決算
- 10月米小売売上高
です!
『小売業界の動向=消費者の行動』を反映する数値といっても過言ではありません!
特に、個人消費がGDPの約2/3を占める米国では、企業の決算動向やそれに関連した指数が、どのように動いているかで、米国の景気が確認できる指標として重要と言えます。
先週発表された消費者物価指数(CPI)では、物価のピークアウトと言われながらも、悪い見方をすれば「物価の高止まり」という捉え方もできます。実際にインフレが消費者にとってどのような影響が出ているのか、重要な指数が発表されますので紐解いていければと思います!
米 小売最大手企業の決算発表が控える1週間
さて、今週はNVIDIAなど、半導体大手企業の決算発表もありますが、やはり小売大手企業の決算発表ラッシュが続くところに注目ですね!
小売大手企業の決算発表
- ウォルマート(WMT):11/15(火)発表
- ホームデポ(HD):11/15(火)発表
- ターゲット(TGT):11/16(水)発表
※日程は米国時間
前回の決算では「ウォルマートは決算をクリア」「ターゲットは決算をミス」した結果となりましたが、ウォルマートも決算発表前に通期予想を下方修正したことで、業績修正後の決算をクリアした形となりましたので、最低限の結果を出せたという事になります!
▽前回の決算はコチラから
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さて、今回もインフレが続く米国では、物価が高く安いものやセール品などを中心に購入している消費者が多いようです。今回の決算は、どのような数字が出てくるのか期待したいところです。
おそらく、各企業もインフレに伴った消費者動向の変化を感じて、戦略を方針転換しているはずなので、コンセンサス予想を超える形でくると思ってます
決算内容も速報とまではいきませんが、しっかりとレビューしたいと思います!
『米小売 売上高』の結果も重要な指数に
さて、小売最大手企業の決算以外にも注目されるのが、米国現地時間の16日に発表される『米小売 売上高』
米小売 売上高とは?
商務省が発表する小売売上高は、米国の様々な規模の小売店の売上を月毎に測定する指標。消費者の動向を確認できる指標であり、個人消費や消費者信頼感とも相関性があり、米国の景気を確認する指標として重要な指数である(Investing.comより)
各業種の売上高も発表され、
- ガソリン
- 自動車
- サービス
- 衣料品
- 一般消費財
- オンライン
などなど、13の業種の売上を前月比で比較する指標となります!
ポイント
要するに「消費者の購買意欲ってどうなってるの?」ということですね!
過去1年間で発表された【米国 小売 売上高】は以下となります。
今回発表される10月の数値は前月比0.9%!
6月以降、少しずつピークアウトする物価指数のなか、小売売上高の状況はどうなっているのか!?
極力、前月と比較し大きな伸が無いように願いたいところです。
数字が悪ければ(予想より低ければ)、FRBの金融引き締めがしっかりと消費者や経済にも効いてきてるという裏付けとなります!
クリスマス商戦も近づいてきておりますので、どのような結果になるか見ものです。
まとめ
今週は、米国の消費者の動きや景気が確認できる「小売」に関する重要なデータや決算が発表されます!
先程も、申し上げた通り、FRBも注視している数値だと個人的には考えております。
先日のCPI発表後も、FRBのメンバーが「これから発表される指数やデータを確認して見極めないといけない」と発表していることから、皆さんも今回のデータをチェックして頂くのも良いと考えております!