米国経済が底堅いです…。
先週末に発表された『米国 非農業部門雇用者数』と『失業率』!
FRBによる歴史的な3会合連続の75bpの利上げにともない、徐々に米国の経済は弱まっていることが予想されておりましたが予想に反して引き続き好調である結果となりました!!
ここにきて、コンセンサス予想を上回る結果は市場にとってはbadnews(バッドニュース)でしたね...
今回の結果を踏まえ、米国市場はFRBの4会合連続の75bpの利上げ圧力に伴い、継続的に下げ方向で進むと思われます。
今回の記事のポイント
今回の投稿は先週末に発表された『米国 雇用者統計数』と『失業率』を振り返るとともに、2022年の残り3か月でどのような市場のシナリオが待っているのか、個人的な見解を踏まえて投稿していきます。
9月の米国非農業部門雇用者数は予想を上回る結果に
さっそく、先週末に発表された『米国非農業部門雇用者数』と『失業率』をみていきます。
- 非農業部門雇用者数:26万人(予想25万人)
- 失業率:3,5%(予想3.7%)
2つの指数とも、株式市場にとっては悪い方向の結果となってしまいました…。
全体的に「数か月前と比べると、だいぶ落ち着いたな!」という印象をうけます。
今回の結果は2021年4月以来の最小の伸びにとどまったものの『雇用者数 26万人』という結果は過去に比べるとだいぶ多い数字となります!
参考
因みに、2010年代の月間 平均は16万7000人と言われておりますので、過去数か月と比べると鈍化しているとはいえ、それ以前の平均値と比べると大きな伸びといえる結果となるようです…。
まだまだ、企業にも余力があるということは、米国経済はまだまだ底堅いという事。今回の数字は米雇用市場の強さが持続していることをあらためて示すものだ。
今回の結果はFRBとして躊躇なく利上げができる状況に
さて、今回の結果速報が流れてから米国株式市場は下落していきました!
ここに注意
今回の雇用統計と失業率の結果は、米国市場がまだまだ力強いであるという裏付けであることから、FRBのメンバーにとっては、次回11月のFOMC会合前に入手する最後の雇用統計だっただけに、【躊躇なく利上げを検討できる数値】だったという事ですね。
FRBの仕事と目的は『物価の安定』と『雇用の安定』
今回の結果を踏まえ、11月に開催されるFOMCは75bpの利上げは、ほぼ間違いないと思われます...。
まだまだ、米国経済の市場は余裕があるという事で、金利の引き締めが継続される事が予想されますので、米国株式にとっては厳しい逆風であることは間違いないかと思います。
少しずつ景気の鈍化を示す指標もある
今回の指標は市場にとって悪い結果だという事はわかりましたが、徐々に経済指標も悪い数値も出ております。
先週発表された『米国 ISM製造業購買担当者景気指数』です。
今月の3日に発表された数値は、予想52.2に対して50.9と予想を大きく下回る結果となりました。
さらに、景気拡大と縮小といわれる『50』という数値のギリギリのラインとなっております
しかし、これは米国株にとっては『プラスの材料』となります!!
景気後退をすれば、景気後退にともなってインフレが減退すれば、FRBの金利は引き下がる為です!
さらに、今月から始まる第3四半期の企業決算は厳しい見解が予想されます!!
今回の企業業績が悪ければ、FRBの金融引き締めは一定の効果があると裏付けにもなりますので、一旦、株価は下げ相場となるものの、今後にとってはプラスの材料という事です。
昨年のような、何をやっても株価が上昇したタイミングが懐かしいですね。また、あの感覚を味わっていきたいものです。
まずは今週から始まる企業決算に関してみていきたいと思います。