米国が注目する小売大手の【ターゲット(TGT)】【ウォルマート(WMT)】の決算が発表されました!
私も前回の第1四半期の決算を振り返られせて頂きました。
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ターゲットとウォルマート、第2Qの決算発表へ
今週、世界を代表する小売世界大手の2つの企業が決算を発表します。 ウォルマート ターゲット 日本ではあまり馴染みのない企業ですが、世界的に有名な企業です。 ウ ...
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世界を代表する小売大手の2社の決算は、高インフレが続くアメリカで「消費者がどのようにインフレを乗り切っているのか」を知る手掛かりとしても大きく注目されます。
今週、発表された決算の内容を振り返っていければと思います。
先週、発表されたターゲット(TGT)とウォルマート(WMT)の決算発表の内容を含め、
対照的な結果となった決算でしたが、2社の決算からみえる傾向など説明していきます。
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90%の大幅利益減少となったターゲット(TGT)の決算
まずは、ターゲット(TGT)の決算からみていきたいと思います。
ターゲット 第2Q決算
- 売上:256.5億㌦(予想:258.4億㌦)
- EPS:0.39㌦(予想:0.72㌦)
ターゲットの決算発表で注目したいポイントは利益額。
今四半期の利益額は1.8億㌦となりましたが、前年同期比では90%の減少と大きく利益を下げる結果となりました。
収益を圧迫させた理由は『在庫処分によるセール』です。
衣料品や家庭用品などの大幅値下げを行ったものの、インフレが高進する中、どうしても食品へのの支出を上げざるをえなくなってしまう。その為、衣料品や家庭商品などの商品には消費者が引かれず、売上が伸びなかったことが大きな原因となります。
さらに、在庫を処分するコストも今回の利益圧迫につながっているようですね。
今後もインフレは続く事が予想されてますので、食品や生活必需品などの購入頻度が高いカテゴリーに焦点を充てる戦略を発表しており、下期の巻き返しを図っていく形となりそうです。
予想を超える決算を出したウォルマート、通期予想も引き上げへ
ターゲットとは対照的に市場予想より良い決算を発表したのがウォルマート。
ウォルマート 第2Q決算
- 売上:1529億㌦(予想 1499億㌦ )
- EPS:1.77㌦(予想:1.60㌦)
ウォルマートは、今の『記録的なインフレ』がポジティブに働いたようです。
今までは、低所得者が中心となっていましたが、すべての商品の値段が上がっている為、年収10万㌦以上の中高所得層の顧客が低価格商品を求めて増加しているようです。そのおかげもあってか、食品部門の市場シェアも拡大し、約4分の3が世帯年収が10万ドル以上の顧客によるものとなりました。
かなり消費を圧迫してしまう食品は、より安価な商品に切り替える動きがみられ、ウォルマートのプライベートブランドの売り上げも前四半期の2倍と高い伸びを記録しました!
ただ、忘れてはいけないのが『業績の引き下げ』!
ここに注意
ウォルマートは、前回の決算から今回の決算発表までに2回の業績引き下げもあり、もともと低いコンセンサス予想でもありましたので、最低水準の業績(決算)はクリアできたのではないかと、個人的には考えております。
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対照的な決算内容となったターゲット(TGT)とウォルマート(WMT)
今回、米国を代表する小売最大手の2社が決算を発表しましたが、ここまで対照的な内容となった理由は何なのか?
その理由は、取り扱っている商品の違いだと思います
ターゲットが多く取り揃えているものは「衣料品」「家電製品」。逆にウォルマートが中心に取り揃えているのは「食料品」です。
高インフレの中、消費者がまず考えなければいけないのは、生きていく為に必需品となる「食料品」。
値上がりした食料品を購入し、家計が圧迫されれば「衣料品」「家電製品」の購入は、買い控えに向かう、という事が、今回、対照的な決算内容となった原因だと思います!
ウォルマートは食料品の売上が全体の50%に対して、ターゲットは20%となり、大きくかけ離れております。
まだまだ、高インフレが続くアメリカでは、小売の大手2社がどのような戦略で事業を展開していくのか、
また、今までの戦略では苦しい業績が続きそうなターゲットは、具体的にどのような戦略に舵をとっていくのか期待したいところです!!