昨日は目に優しいフレッシュグリーンの1日でした。
昨夜、アメリカの12月 雇用統計が発表されました。
今回の雇用統計が、いつも以上に注目された理由は「次回のFOMC前 最後の雇用統計」であり、今回発表される雇用統計の数字が、次回のFOMCで決定される利上げ幅に大きな影響を与えるからです。
今回の結果でFOMCでの利上げがどうなるのか予想するうえで、雇用統計はかなり注目されておりました。
雇用統計・失業率は予想を上回るも、平均時給の伸びの鈍化が確認され、利上げの圧力が弱まる可能性があり株価は上昇
特に今のインフレは、サービス業の賃金圧力が大きな障害になっていると言われている為、市場にとって歓迎された結果となりました。
しかし、市場が楽観的に考えすぎているという事も指摘されており、来週のCPIが次の焦点となりそうです。
私も楽観的かもしれませんが、個人的には今のタイミングが買い時と考えております!
12月 アメリカ雇用統計結果
早速、昨日発表された「2022年 12月 雇用統計」を見ていきましょう。
12月 雇用統計 結果
- 雇用者数:22.3万円(予想:20万人)
- 失業率:3.5%(予想:3.7%)
- 平均時給率:0.3%(予想:0.4%)
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ポイント
今回の雇用統計結果に付け足しをしておくと労働参加率も62.3%に上昇しております!特に25歳から54歳までの働き手として重要な年齢層の労働参加率が上昇しており、結果的に今回の雇用者数の増加・失業率の低下につながったと思われます。
FRBの仕事は【インフレの安定】と【雇用の創出】です!
「インフレの安定」というのは、今のタイミングであれば【高すぎるインフレ(物価)の低下】を意味します。
そして、もう一つの目的は「雇用の最大化」です。アメリカ国民の雇用創出もしなければいけない為、雇用を維持しながらインフレを安定させる事が今のFRBとして一番望ましい結果となります。
ポイント
今回の米国雇用統計の結果は、「雇用を守りつつ、平均時給が鈍化する」結果となった為、まさに景気を壊さずにインフレを落ち着かせる(いわゆるソフトランディング)にできるかもしれないという結果となりました!
平均時給の伸び鈍化は、FRBなどの金融当局に歓迎される可能性が高く、株価も一気に上昇した結果になりました!
次回FOMCの金利上昇幅は!?
そして気になるのは、次回FOMCの金利上昇幅です。
昨年12月の利上げ幅は0.5%と、過去4回の0.75%の利上げから縮小する一方、2023年末の政策金利見通し(中央値)を、9月時点の4.6%から5.1%に引き上げました。
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2022年は4.4%の利上げとなりましたので、このままいくと2023年は0.25%の利上げが3回見込まれているという事になりますが、今回の雇用統計の結果を受け、若干ではあるものの利上げの圧力が弱まるのではないかという結論になりました!
しかし、油断は禁物です。労働環境が堅調=FRBは利上げがしやすいという事を忘れてはいけません。
色々とニュースを見ていると、株式市場とFRBの温度差があるという話もあり、
FRB関係者は雇用統計発表後も複数の選択肢を検討する姿勢を維持しているようです。
さらに、0.25%の利上げではなく0.5ポイントの利上げ継続も選択肢として持っているという情報も発信されております。
経済指標のデータが良かったからといって、それを鵜呑みにするのは危険です。
油断をしていると次回のFOMC会合では逆サプライズがあり、市場はひっくり返される可能性もありますね!
まとめ
株式市場が注目する雇用統計が発表されました。
結果は一安心できるものでしたが、まだまだ完全に安心できるものではありません!
今後、別の経済指標の数値で悪い結果が出てしまった場合は、一気に株価は下落すると思います。
来週、発表される【消費者物価指数】の数値を確認する事が重要ですね。
ポイント
しかし、経済がピークアウトしてきている事は、今回の雇用統計を含め、様々なデータを確認しても見てとれますので個人的には買いと考えております。
2023年の上期(1-6月)までは厳しい時期が続くものの、下期(7-12月)には徐々に利下げの話題も出てくるはずなので、そこのタイミングで株価は上昇すると考えております。
私個人的には、今の下がっているタイミングで買っておく事がベストだと思ってますので粛々と買っていこうと思ってます!