皆さんこんにちは!
先日、私のポートフォリオから手放してしまったアメリカン航空(AAL)の株
今は航空会社の株を1つも持っていないのですが、
3ヶ月前に掲載させて頂いた、アメリカン航空の決算発表の記事が、
意外と反応が良かったので、
今回も第3四半期の決算を簡単にレビューしたいと思います!
※1週間前の決算発表内容となってますがご了承下さい!
▽第2四半期決算の記事はこちらから 皆さんこんにちは! いよいよ世界が注目する 東京2020オリンピックがはじまりました。 昨日は朝から家族で出かけており疲れていたのですが、 一生に一度の祭典を見逃すまいと、 開幕式の最後の聖火リレーま ... 続きを見る
アメリカン航空 第2四半期決算
前回の第2四半期決算の大きなポイントは、
・6四半期ぶり(1.3年ぶり)に黒字
これに尽きると思います!
コロナウイルスのワクチン普及により、
ビジネス往来や旅行の需要が格段に増え、
向かい風だった旅行業界も追い風になりました。
結果、今回発表した第3四半期決算も、
1株当たり損益が市場予想を上回りました。
売上:89億6,900万$(予想:89億4,000万$)
EPS:-0.99$(予想:-1.07$)
最終損益:1億6,900万$(前年同期比23億9,900万$の赤字)
2四半期連続の黒字という結果となりました。
政府からの従業員給付支援金を含めると、
EPSも0.25$と黒字に転換してます。
米国内線を中心に堅調な需要が引き続き続くと予想され、
年末年始の需要を見込んでいるとガイダンスの発表もありました。
加えて、前回の決算記事でも記載しましたが、
「コロナ渦で抱えた約150億$の負債も2025年末までに継続的に返済を実行し続ける」
と、アナウンスがありました。
企業のキャッシュフローもしっかりと戻りつつある証拠ですね。
アメリカン航空(AAL)だけではなく、
米航空大手のデルタ航空とユナイテッド航空の2社も
そろって決算発表を行い、アメリカン航空同様、国内線を中心に需要が回復し、
3社とも黒字を確保しております。
デルタ航空純損益:12億1,200万$の黒字
ユナイテッド航空純損益:4億7,300万$の黒字
アメリカン航空の1億6,900万$の黒字と比較すると、
比較的高い数値になってますね!
第3四半期の決算はアナリストの予想を超え黒字の結果となり、
今後も需要が続くとありましたが、
第4四半期の決算は少し苦戦される事が予想されます。
その理由は、
・原油価格の高騰
・人員不足による欠便
です。
現在、世界的に原油価格が高騰しており、
航空業界も、大きな打撃を受けております。
燃料上昇は運賃上昇につながる危険性もあり、
運賃上昇に伴って予約数も減ってしまう可能性があるからです。
今回の決算でも、アメリカン航空(AAL)の燃料コストは、
前年同期比約70%も拡大したと言われてます。
また、以前から懸念していた人員不足も心配のネタです。
年末年始の需要が高まり、航空会社としては便を増やして、
売上を拡大させたい所ですが、
フライトに搭乗する人員が足りず、欠便も余儀なくされる可能性もあります。
各航空会社は年末までに新規採用を計画しておりますが、
人員コストの懸念もありますので、以前のようにうまくは進めない可能性も考えられます。
コロナからの回復で光が見えてきたと思った矢先ですが、
様々な外部要因によって苦しい展開になる事が予想されます。
皆さんも航空株を検討する際は、
様々な懸念を加味したうえで投資を行って頂く事をオススメします!