11/10(米国時間)の消費者物価指数(CPI)発表の前に、とても重要なイベントがあります。
11/8の米国中間選挙です!
米国中間選挙とは?
4年ごとの大統領選挙と重複しない年に行われるものを指す。大統領職の一期(4年)のうち半期(2年)が経過した時点で行われるため「中間選挙」と呼ばれる。(Wikipediaより)
今回の選挙では、
- 連邦下院議会の435議席
- 連邦上院議会の35議席(全議席は100議席)
- 36州の知事選
上記3つが選挙で争われる形となります。
現職大統領(バイデン大統領)が2年前に再選された時から今までの「通信簿」のようなもので、大統領の評価を米国民が審議する形になります。
多くのニュースで流れている情報では『民主党(バイデン政権)が劣勢で、共和党が優勢』と伝えられております。
本当に共和党が過半数を取ってしまうと、あと2年も任期が続くバイデン政権にとって「ねじれ国会」といった、大変やりにくい政治判断を迫られると思いますが、株式市場にとってはどのような影響がでるのか?考えていきたいと思います!
明日11/8(米国時間)に開催される「中間選挙」と「米国株式」のアノマリーはどのようなものなのか?米国株式の株価は上昇するのか下落するのか。また、共和党が勝利した時にポジティブに反応すると考えられるセクターなどを考えてみたいと思います、
あくまで、経験則(アノマリー)での話になりますので信じる信じないはあなた次第ですが、やはり今から米国株は仕込んでおいた方が良いのではないかと思ってます。
アメリカ中間選挙は、現大統領に不利な結果となる
今までの中間選挙の結果をみると、中間選挙は現大統領にとって不利に働くことが多いことがわかります!
事実、1994年の民主党のビル・クリントン大統領時代からの結果を見ていくと、以下のような結果となっております。
中間選挙は、大統領になってから初めての選挙ということもあり、不利で劣勢に働くことが多いということです。
ここに注意
下院・上院も中間選挙で順当に勝ち上がったのは「2002年のジョージ・ブッシュ大統領政権時のみ」ですが、この時は2001年に同時多発テロがあり、様々な環境で国民からの高い支持があった事で特例という結果となりました。
今の支持率が最近の大統領でも圧倒的に低いバイデン大統領は大変難しく厳しい選挙になると思います..。
今回の選挙で米国民が最も焦点としたいのが『インフレ』。このまま選挙に負けてしまうと「バイデン大統領はインフレに負けた」という結果になるでしょう。
中間選挙の翌年は株価の上昇傾向のアノマリーがある
本題の「中間選挙翌年の株化上昇のアノマリー」についてです!
今回の選挙に共和党が勝利してしまうと、ねじれ国会となってしまい、
- 法案が通らない
- 政策がまとまらない
と思っている方も多いはずです。
しかし、そんなことは全く関係ありません!
「米国株選挙の翌年は株価は上昇する」というアノマリーがあります!!
実際に、1982年以降の翌年の米国株式(SP500)の年初来のパフォーマンスをみていきます。
赤色の年が、それぞれの米国中間選挙の【翌年】となるのですが、、、なんと平均上昇率は、脅威の19.14%です!!
アノマリーということなので、何故、中間選挙の翌年に上昇するのかは解明されてないのですが、
色々なニュースを確認していくと
- 大統領の再選に向け積極的な政策
- 次の大横領選挙に向けた国民のニーズに沿った政策
など、国民が期待する政策が打ち出される可能性が高いということが、米国株にも好感される可能性があるとみております。
株式市場の格言で、『選挙は買い』『戦争は買い』という格言がありますが、今回もこのアノマリーが当てはまるとすれば、今は買い場なのではないかと考えております!
共和党が勝利した時にポジティブに働くセクターは?
では、共和党が勝利した場合、どのようなセクターが追い風になるのか?
今のバイデン大統領は、大統領選のときに左派のサンダース候補と協議して大統領候補になった経緯もあり、どちらかというと左派(平等な社会)の色が入った政治色を出さなければいけませんでした。
しかし、トランプ率いる共和党は「中道政治」が強まるとして株式市場全体にも好材料になると考えられれます。
おそらく、インフレ退治に対する政策はバイデン大統領同様、大きな課題となる為、積極的に政策を打ち出すことは間違いないと思いますが、唯一考え方が違うのは「気候変動」「環境問題」の部分です。
エネルギーの増産は、積極的に行ってくると考えられ、インフレ脱却も考えられ、製造業にもポジティブに働くと考えております。
共和党が、上院・下院も民主党に圧倒的に差をつけて選挙に勝利した暁には、
エネルギーセクター
- エクソンモービル
- シェブロン
製造業
- ゼネラルモーター
- フォード
などの銘柄が個別株では上昇の傾向があると考えております!
過去の例では、中間選挙の前日を起点にした場合、翌年末までの間にNYダウは高確率で上昇しているという結果も出ておりますので、今回も米中間選挙後の株高は実現するか期待したいところですね!