FOMC終了しましたね。
期待と不安を胸に抱いて昨日は寝ました。
FOMCが気になって眠れない.....#FOMC #FRB #パウエル議長
— 猿のお金事情 (@sarunokane) November 2, 2022
今回のFOMC会合にあたり、色々な憶測が市場を賑わしておりましたが、従来の予想通り11月の利上げ幅は75bpとなりました
4会合連続での75bpの利上げとなりましたが、すでに株式市場には織り込み済みでありましたので、特に大きなサプライズはありませんでしたね。
ただ、市場が注目していたのは12月以降の利上げ予想。パウエル議長が会見でどのような内容を話すのかに注目が集まっておりました。
結論
パウエル議長が発言した内容は『今後の金融政策を決めるのはデータ次第』という発言で、利上げもできるし利下げもできるどっちつかずの内容で、期待していた『利下げの可能性』の希望は打ち砕かれ、米国市場は1日で大きく株価を下落させる結果となりました。
今回は昨夜発表されたFOMCでの発表内容を振り返るとともに、今後注意すべき指標データ、またはどこに注意すればいいか、私の考えを述べていきたいと思います。
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今後の金融政策、利上げ幅は縮小も金利水準は予想を超える高さに
冒頭にもお伝えしたとおり、今回のFOMCで発表された11月の利上げは75bpとなりました。
75bpの利上げは、すでに織り込み済みでもあったのですが、今回はパウエル議長の会見での発言内容が市場を大きく動かしました。
ここに注意
『12月以降の利下げ』を望んでいた市場にとって、パウエル議長から発言された内容は『時期尚早』という発言から期待を覆される結果となったようですね。
さらに、『今後の金融政策はインフレデータが改善しない限り議論はしない』といった会見内容も希望を打ち砕く結果となりました!
やはり、米国のインフレ・物価高を抑制しない限り、金融緩和(利下げ)には動かないという事ですね。
パウエル議長の会見での発言により、今後の政策金利の水準は4.50%~4.75%となり、従来の予想から高まる見通しで、株価は続落したという結果となりました!
12月のFOMCでは50bpの利上げが予想されているものの、最終的に行き着く金利水準が高くなったとい事で、小幅な利上げの回数が2023年になっても繰り返し実施されるということでしょう。
FRBが注目するインフレ指数データの発表
パウエル議長から発言があった『金融政策は今後のデータ次第』の『データ』とは何を言っているのか?
次回の2022年最後のFOMC会合は、12月13日・14日(米国時間)となります。
FOMC前に発表されFRBが注視している重要なインフレ指数データは以下となります
- 米雇用統計
- 消費者物価指数(CPI)
それぞれ11月・12月に発表を控えております。
特に、12月13日のFOMC会合日と一緒に発表される『消費者物価指数(11月分)』は、結果が明らかな上昇鈍化が確認できたとなれば、FOMCの決定も大きく左右されることが予想されます。
原油価格・住宅価格に関しては、徐々に落ち着きもみせてきておりますので、来月になれば各重要指数のデータも落ち着きを見せてくれることを願いたいばかりです。
今後も続くドル高で注視したい企業業績
すでに決まってしまった利上げは変えられないので、今後、どのような事が起こるのか考えてみます。
今後、考えられること
- ドル高継続
- 企業業績の悪化
- Q4決算ミス
といった事が考えられます。
最終的な金利の着地が上昇修正されたということは、金融緩和を行っている日本との金利差は開く一方となります。
そのため、今後も『円安・ドル高』は続くと思います
事実、パウエル議長の会見後、『1ドル=約148円』付近まで上昇してきました!
再度、日本政府の為替介入も出てくる可能性もありますが、米国の利下げが確認される2023年までは、『1ドル=145円~150円』を行き来すると思います。
ドル高では、海外売上比率の高いGAFAMなどの巨大IT企業の売上に大きく影響してきます。
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現在、3Qの決算発表のピークを迎えておりますが、このままドル高が続くとQ4のガイダンスを下方修正するまたは決算をミスする企業が多く出てくる可能性が考えられます。
米国市場のアノマリーとして10月から年末にかけてはラリーが続くことが多いのですが、今回のFOMCの会見を受け、今後の戦略も見直しを行っていかなければいけないと感じております。