世界の投資家が注目するCPIが発表されました。
ニュースでも報道がある通り、
インフレのピークは収まった感じがしますが予想を上回る結果となりました。
2022年4月 消費者物価指数(CPI)
・前年同月比:8.3%(予想8.1%)
2022年4月 コア指数
・前年同月比:6.2%(予想6.0%)
2022年3月の数値(消費者物価指数:8.5%)と比較すると、やや鈍化しましたが
予想を上回る数値となり、6月のFOMC会合では、当初予定していた0.5%の利上げから
更なる金融引き締め強化に繋がる可能性もあり、株価は全面的に大幅安となっております。
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今回発表されたCPIは、市場にとって悪い相場が長期化しそうな数値だったのかもしれません。
発表された内容や今後の相場市況に関してポストしていきたいと思います。
何か、心配なCPIの結果だったね。。
住居費・家庭用食品・航空運賃が上昇し高止まりへ
数値が鈍化した項目があったものの、
結果的には予想を上振れし『インフレの高止まり』となりました。
品目別の上昇率(前年同月比)
- 食料品:9.4%
- 家庭用品:10.0%
- ガソリン:43.6%
- 新車:13.2%
- 中古車:22.7%
- サービス:4.9%
- 住居費:5.1%
- 航空運賃:33.3%
食料品・ガソリンの上昇は、3月と比べ鈍化したものの、
住宅費が高止まりした為、今回の予想を上回った要因として考えられそうです。
インフレは今後も続きそうだな。。
インフレピークアウトも予測される今後の相場
確かに、インフレは3月をピークに頭打ちすることが予想されます。
しかし、予想を上回ってしまったことで、まだインフレは高い数値という事が想定されます。
その結果、どのような事が起きるかというと、
ポイント
FRBによる金融引き締め強化
です。
5月4日のFOMC会見で発表されたパウエル議長の発言では、
「想定通りでいけば、今後2回の会合で0.5ポイントの利上げが適切と考える参加者が多い」
という発言をしておりましたが、パウエル議長が優先する事は[インフレ抑制]。
インフレを抑える為に、6月のFOMCでは0.75%の金利上昇をサプライズで発表する可能性もある事が考えられそうです。
0.75%の利上げが発表されたら株価は更に下がりそうだね.....。
【今後の米国株市況】意見が分かれるゴールドマンとモルガンスタンレーの予測
今回のCPI発表後、米国を代表する投資銀行である
- ゴールドマン・サックス
- モルガンスタンレー
2つの会社が、今後の米国市況の予測を発表しておりました。
ゴールドマン・サックスの予測
【予測は株式の買いの好機!】
過去数週間の売りで株式市場は買いの好機が生まれているとの見方、
今後も続くインフレ・タカ派的な中央銀行の逆風は既に株価へ織り込み済
モルガン・スタンレーの予測
【予測は株式の下落はまだ終わってない】
米国株の価格は現在の水準から成長鈍化を織り込んでないと考えており、
今後12ヶ月は株式のボラティリティが高止まりするとの見方
両社ともに全く違う見解となっておりますが、
今回の物価上昇では金融引き締め強化が相場内では恐怖となり、
個人的には今後も継続的な下落相場が続くことが予想されます。
キャッシュが私の手元にあれば買い増しを検討したいと考えております