先週はGAFAMの決算ニュースが各所で溢れてました!
それもそのはず。
世界最大のビッグテック企業であるGAFAMの決算ミス・GAFAM神話の終焉が叫ばれていたからです。
私も先週発表されたGAFAMの決算内容をポストしております。
-
GAFAM軒並み低調な決算を発表!ブーム終焉へ
世界が注目していたGAFAMの決算が先週発表されました。 すでに各所でニュースとなっており、ご存じの方は多いと思いますが、今回の決算の結果は「GAFAMブームの終焉」を意味 ...
続きを見る
しかし、GAFAMの決算ニュースの裏で、とんでもない決算を発表した企業がありました!
エネルギー企業の世界最大手である『エクソン・モービル』です!!
なんと、純利益は同時期に発表されたアップルの純利益と同じレベルでした!!
コロナ渦は『バクソン(爆損)・モービル』なんて言われており、Twitter界隈ではバカにされていた銘柄なのですが、そこから見事な復活を遂げました!
ガチホしていた人は配当金だけでなく、株価上昇の恩恵も受けているのではないでしょうか?
エクソン・モービル(XOM)の第3四半期決算はどのような内容だったのか?今後の業績や見通しなどを含め買い向かうべきなのか?そして表立って喜べない事情などお伝えできればと思います。
第3四半期の決算は過去最高益を記録
早速、7-9月(第3四半期)の決算をみていきましょう!
売上はアナリスト予想に届かなかったものの、EPSはアナリスト予想をビートしました!!!
そして何より驚いたのは純利益の額です!
今回の第3四半期決算で発表した純利益は、前年同期の約3倍の196億6.000万ドルです。
日本円に換算するととんでもないことになりますが、何より驚いたのは今回のアップルが発表した純利益に迫る金額です!!
決算ポイント
今回、アップルが発表した純利益は207億ドル。エクソン・モービルの純利益との差は約10億ドルとなりますので、それほど今回の決算は良かったということになります。
決算発表後、株価も111.2ドルの最高値!!
原油や天然ガスの価格が上がれば業績も上がるのが石油・エネルギー企業です。
今回の業績が良かった理由として、ロシアウクライナ戦争により需要が大幅に上がり、原油価格が上がったことが理由として挙げられます。
今回の決算を自給に計算すると、なんと「時給1,400万㌦」のようです!!
最高益を発表したエクソンモービルの決算の裏でインフレに苦しむ米国民
今回の決算、株価も最高値をつけたこともあり、エクソン・モービル(XOM)に投資している投資家はウハウハだと思います!
しかし、心配な点もあることを忘れてはいけません。
車社会の米国では、原油・天然ガスは重要な資源となり、エクソン・モービルは米政府からも資金援助を受けることもあります。
米政府とも強いつながりを持っているエクソン・モービルは、業績が悪い時には資金援助を受けられるなどのメリットはありますが、あまりに稼ぎすぎると批判の目が向いてしまう可能性もあるのです。
実際に、今、米国民が苦しんでいるのはインフレによる物価高と生活苦です。。
特に原油高により石油価格が上昇している米国民を裏目に、これだけの業績をたたき出してしまっているエクソン・モービルへの風当りが厳しくなるのは当然ではないでしょうか?
インフレで生活が苦しい市民にとっては、『ガソリン価格を下げて助けてほしい』と思うのは当たり前のこと。
クリーンエネルギーの投資に積極的なバイデン大統領のことですので、石油会社への課税強化を巡る議論が盛り上がる可能性があるということです!
今後、エクソン・モービルは買い向かうべきか?
エクソン・モービル(XOM)、ものすごく良いと個人的には感じてます。
株価も上がり、配当金を含めると魅力的な銘柄であることは間違いないと思います。
しかし、先ほどもお伝えした通り、幾つかの懸念点もあることを忘れないで下さい。
エクソン・モービルへの懸念事項
- 課税強化の可能性
- 原油価格の低下
- リセッションによる需要低下
- 原油採掘事業「サハリン1」撤退
です。
原油価格が徐々に落ち着きを見せていることや、リセッション(不景気)が起こると車を使っての交通が少なくなることもある(=需要が減る)
エクソンモービル単体(個別株)だと暴落リスクが怖いという方も多くはないと思います。
株価初心者の私もどこのタイミングで購入をしていいのかはわかりません。
参考
しかし、4%の配当利回りが魅力という事なのであれば、エクソン・モービル(XOM)を買い向かうより、高配当ETFであるVYM・SPYDなどの同程度の高配当利回りを期待できる銘柄を購入することをおススメします。
配当金目的で暴落リスクを避けたいのであれば分散投資できるETFを選んだ方が良いとという個人的な考えです!