先日、来年の米国株に関する記事を投稿させて頂きました。
どんな内容かというと、
2023年の米国株はアノマリー的に上昇すると思います!
といった内容でした。
▽▽こちらの記事です▽▽
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2023年の米国株は上昇する!?
11/10(米国時間)の消費者物価指数(CPI)発表の前に、とても重要なイベントがあります。 11/8の米国中間選挙です! 猿明日選挙です! 米 ...
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本来、中間選挙の翌年は、株価が大きく上昇するというアノマリーが存在します!!
下記グラフは1980年以降の中間選挙翌年の上昇率をまとめてます。
※クリックすると拡大します
先日の中間選挙で共和党が下院を奪取したことで、2024年の米国大統領選挙までは「ねじれ国会」が続きます。
共和党は、バイデン率いる民主党に結果を出させないためにも、民主党が提案する法律や法案をことごとく拒否することが予想され、『企業にとって規制強化の緩和』が期待でき、それに伴い業績があがることが予想されます。
業績があがる→決算が良い→株価が上がる
というシナリオを予想しておりました。
しかし、ゴールドマンサックスのアナリストが予想した2023年の米国株の行方は全く逆の予想でした!
2023年の米国株は「CPIの鈍化」「中間選挙のアノマリー」が叫ばれるなか、株価上昇が期待されておりましたが、ゴールドマンサックスからは『弱気相場が続く』と発表がありました。ゴールドマンサックスは、何故、弱気相場が続くと予測したのか確認していきたいと思います
です!!
皆さんも来年1年間ではなく、長期的な目線で考えていただければと思います!
ゴールドマンサックス、2023年の米国株は弱気相場
11月21日に配信されたブルームバーグのニュースから紐解いていきます。
ポイント
ゴールドマンサックスのアナリストが予想した、2023年末のS&P500種株価指数の終値は「4,000」という予測水準を発表!
この「4,000」という数字ですが、昨日のS&P500の数値と変わりません!
来年の株化を予測するうえで、ゴールドマンのアナリストは「株式相場の底を示す状態にはまだ至っていない」という見解のようです。持続的な株式相場回復が起こるには「金利のピーク」と「リセッション(景気後退)」を反映したバリュエーション低下が必要と言われております!
株式市場において重要な「金利」は11月の発表で「4会合連続の75bpの利上げ」という歴史的な事象がありました!
12月からは50bpの利上げが予想され、徐々に利上げのペースは落ち着きを見せる予測があります。
ただ、3月以降もFRBは利下げをせず、インフレが落ち着きをみせるまで利上げを維持されるという見解もあります。
そのため、消費活動は抑えられ、企業業績も冷え切った形となり、株価の上値が抑えられるという予測ということです。
2023年はリセッションによる企業の決算ミスが続く
米国の景気後退は、すでに2022年はじめから議論されております!
アナリストにより景気後退時期は様々ですが、2023年に起こるだろうと多くのアナリストが予想しております。
景気後退が起きると、人々は消費活動に消極的になります。
先程も申し上げた通り、不景気になると失業率も高くなり、消費者は自分の資産を守る為、積極的な投資を行わないことが予想されます。
消費活動も投資活動も冷え切ってしまうと、企業業績は伸び悩むことが必須です。
いままでは、コロナショックの勢いそのままに企業業績も株価も絶好調でした!
しかし、その反動がリセッションと一緒に訪れ、1株利益も伸び悩むという結果に陥ります。
企業利益へのリスクは、市場にまだ織り込まれておらず、これが明確になった場合、新たな安値をつけるというシナリオが予想されております!
まとめ
米国株式は中間選挙の翌年に上昇するというアノマリーが存在しており、来年も上昇の期待がありました!
しかし、過去の中間選挙とは状況が全く違うということを理解しておかなければなりません!
- 金利のピーク
- 景気後退(リセッション)
- 企業業績の伸び悩み
まだまだ不確実な要素が多いなか、アノマリーだけを信じるという安易な考え方は良くないという事ですね!
しかし、私は継続的に積み立てを行います。私の資産形成の目的は「老後資金やセミリタイアの為の投資」だからです。
株価の安値は富の源泉
株化が下がっても上がってもラッキーというスタンスで、辛抱強く投資を続けていきたいと思います!