私の数少ない個別銘柄であるアルトリア・グループ(MO)
米国の高配当銘柄として人気で、その利回りは脅威の8%!!
一般的に「高配当」と言われる利回りは、3~4%と言われているので、8%という配当はかなり魅力的です!
連続増配を更新中のコカ・コーラ(KO)を含め、密かに買い増しを行っている銘柄です。
アルトリア・グループ【MO】
世界最大のタバコメーカーでもあり、2008年にフィリップモリスからスピンオフした企業で、「マールボロ」・「アイコス」など、日本国内でも頻繁に見かける銘柄の販売をアメリカ国内で行なっています。アメリカ国内のタバコの製造・販売の他、ワインや食品などを販売している企業でもあります。
そのアルトリアグループが、2023年1-3月(1Q)の決算発表を行いました。
個別保有銘柄としてチェックしていきましょう。
2023年1月~3月は売上減収の結果に
4月27日に発表された第1四半期の決算内容はこちらです。
※クリックすると画像が拡大します
- 売上は×
- EPSは〇
という結果です。
前年同期比の売上は69.65億㌦でしたので、約18%ほどの減収となりました。
売上も予想をクリアできず、前年同期と比較しても良くなかった為、お世辞にも「良い決算」とは言えませんね。
売上の大半を占めるタバコの販売本数も確認していきます。
販売本数
- シガレット(紙巻き):183億本(予想191億本、前四半期197.1億本)
- シガ-(葉巻):4.44億本、(予想4.33億本、前四半期4.25億本)
- オーラルたばこ(無煙):1.91億本(予想1.91億本、前四半期は1.97億本)
紙巻タバコの本数がまだまだ圧倒的ですが、オーラルタバコのシェア・売上が増加してます!
日本もそうですが、アメリカもタバコを吸う人は肩身が狭いんですかね!?
決算のネガティブ内容
決算でも発表されていたようですが、消費者は2022年4-6月からだんだんと変化を見せており、今後も売上は減少していくと想定しているようです…..。インフレの影響でタバコなどの嗜好品も買わなくなってしまったのでしょうか….。
2023年の通期見通しと投資戦略
第1四半期の決算発表時には、2023年通期の見通しも発表されました!
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通期のEPS(1株純利益)見通しは概ね予想通りという結果です。
2022年の通期EPSは4.84㌦でしたので、数%ではあるものの利益は増加する見通しであるという事ですね!
因みに、日本のタバコ大手であるJT(日本たばこ産業)の2022年のEPSは、約250円だったので、アルトリア(MO)はJTの2倍稼いでいるという事になります!
会社の規模も全然違いますが、稼ぐ力という意味合いではアルトリア(MO)の方が強いという事ですね!
そして、アメリカ国内でも紙巻タバコの需要は低下してきており、日本と同じで電子タバコの需要も高まっております。
最近では、2023年2月に電子たばこの新興企業NJOY(エンジョイ)ホールディングスを買収するというニュースも流れております。
NJOYは、当局から製品販売の認可を取得している数少ない電子たばこメーカーの一つであり、買収額は少なくとも27億5000万ドル(約3740億円)に上ると伝えられております。
こちらの買収の関係もあり、第1四半期の自社株買いは控えたというニュースが流れていました。
紙巻タバコでは厳しいという観点から、電子タバコにも積極的に投資を行っておりますが、次のビジネスモデルを模索するのは良い事だと考えております!
まとめ
アルトリア【MO】の喫緊の課題でもある「タバコの次のビジネス」!
数年前から叫ばれている課題ではありますが、やはり「高い利益率」「高配当」は魅力的ですね。
今後も積極的な買い向かいは迷う所でもありますが、下がったら買うというのは止めません!
今後、5年間は株価が変わらなくても配当だけ分配してくれれば良いと考えてる銘柄です。