マーケット動向

日本政府の為替介入も円高トレンドは短命で終わる!?1ドル=150円も時間の問題か。

 

3連休に入る前の9月22日

 

「やるやる詐欺」だと思っていた日本政府から突然発表された日本政府の為替介入

 

1ドル=146円に突入するタイミングで財務省から発表されました。

 

発表後は、円高方向に推移し、1ドル=145円から一気に140円まで動きました

 

今回の日本政府の為替介入、1998年以来で実に28年ぶりの出来事のようです

 

このまま、円高方向にトレンド変化してくれれば良かったのですが、今回の為替介入は短命で終わると個人的には考えております!

 

ほぼ、間違いないと思います!

 

今回の投稿では、為替介入は何故このタイミングだったのか?今後の為替見通し、影響を確認していきたいと思います。

 

ポイント

冒頭にもお伝えした通り、結論、今回の為替移入による円高トレンドは短命で終わると思っており、すぐに円安トレンドに戻ると思います。

 

日本円や国内資産だけで資産形成をしている人は資産が目減りする時代に突入する可能性が高いので、今のうちから外貨建ての資産を保有する事をおススメします。

 

目次

 

 

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為替介入は1998年以来、24年ぶりの出来事

 

円安、嫌ですね~

 

円安になると、輸入品の価格増加となり我々の生活の負担にも繋がるから嫌ですね..。

 

為替介入が行われる1日前の9月21日、日本銀行(日銀)の金融政策決定会合後の黒田総裁の会見で

「現在の金融緩和を維持する。緩和の期間は数か月ではなく、2.3年という長期的な目線」

という発表がされた後、一気に円安が加速しました!

 

  • 米国では、FRBが継続的な利上げを示唆
  • 日本では、日銀が大規模な金融緩和を維持

 

こうも、対照的な金融政策の方向性が違うと、米国と日本の金利差は広がるばかりで、金利の安い円を売り、金利が高いドルを買うといった動きが加速すのも当たり前の事かと思います!

 

ここまで金利差が拡大すれば当たり前だよな!

 

そして今回の為替介入は

  • 米国の財務省
  • 欧州の中央銀行

は一切関与していないようです。

 

いわゆる日本単独の行動であり、その効果は長続きしないという事です

 

その効果を裏付けるように為替介入後、一時は1ドル=140円付近まで動いたものの、今は1ドル=143円まで戻ってしまっており、既に効果が無くなってきてますね..。

 

 

 

前回の為替介入時とは訳が違う理由

 

今回の為替介入は、1998年6月以来の出来事です!

 

当時、銀行の不良債権の問題などが起きていたタイミングで、円買い・ドル売りの為替介入が行われて以来の出来事となります!

 

しかし、24年以来の為替介入といっても、前回の為替介入とは訳が違います。

 

 

当時の世界状況を確認すると、

当時の世界状況

  • 米国(FRB)は利下げを行っていた
  • ロシアの財政破綻(ルーブル・ショック)

があり、円高ドル安にいくらかシフトしやすい市場環境でもあったからです。

 

ふむふむ...。

 

しかし、今回の世界情勢を確認すると

現在の世界情勢

  • 米国をはじめとした世界各国が利上げを実施
  • 日本の単独為替介入
  • 日本の経済力の弱さ

です。

 

参考

やはり、世界各国との金利差が違えば、投資家は金利が高いドルに投資をするのは当たり前。更に国力が弱くなりつつある日本には魅力は感じずに、日本円の投資対象から外れていいくのは当たり前の事のように感じます。

 

世界各国の利上げ状況を後藤達也さんがまとめて下さっておりました。

 

日本の政策だけ逆光しておりますね..

 

切ない….。

 

 

何故、このタイミングでの介入なのか

 

政府は短命で終わらせないつもりではあると思いますが、なぜ、このタイミングでの介入だったのか?

 

結論から申し上げると「このタイミングしかなかった」という事です!

 

時系列で並べていきましょう!

  1. 9月21日:米FOMCで75bpの利上げ決定
  2. 9月22日:日銀定例会合で金融緩和の維持を決定
  3. 9月23日~25日:日本の3連休

というスケジュールでした。

 

米国と日本の金利政策が逆の政策として決定された今、為替介入をせずに3連休を迎えていれば、更なる円安の動きは加速していたでしょう!

 

つまり、3連休で動けなくなる前のタイミングで、一時的な為替介入を行い、歯止めをしておこうという短命な施策に政府は踏み入ったという事となります!

 

 

今後の為替見通し

 

私、個人的な見解では、1ドル=150円は時間の問題だと思います!

 

そもそも世界各国金融引き締めを行っているにも関わらず、日本だけゼロ金利政策を維持する事は、円安にシフトしてしまう事は分かり切った事。

 

さらに、米国では11月・12月のFOMCで更なる金融引き締めを行う事を既に示唆しておりますので、当分は円安ドル高の方向は変わらないでしょう!

 

なんだかんだで、1ドル=150円も今年中にいってしまうのではないかな~と考えております。

 

皆さんも、円資産の保有だけでなく、外貨での資産形成も検討する事をおススメします。

 

 

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