いよいよ決算シーズンが始まりました!
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過去最高の収益を記録しました。
さて、本格的な決算シーズンは銀行から始まりますね。
米国時間7月14日(金)はアメリカを代表する3行の決算発表がありました。
- ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)
- ウェルズ・ファーゴ(WFC)
- シティグループ(C)
景気後退の懸念があるなか、銀行3行はFRBの利上げによる追い風を背景に、金利収入が大きく寄与し予想を上回る業績の結果となった。JPモルガンは過去最高の収益と通期の見通しを上方修正した。
JPモルガンは過去最高の収益を記録
JPモルガンは同日決算発表した銀行株のなかで特に良かった銘柄です。
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純利益(収益)の144億㌦は四半期ベースで過去最高!
牽引役は融資に伴う金利上昇です。金利収益は脅威の217.8億㌦(YoY)+44.0%増と大幅な伸長となりました。
売上(収入)に関しても見事です!
- 売上の前年同期比(YoY)は+34.1%増
- EPSも前年同期比(YoY)+72.1%増
売上・EPSも見事に事前予想を超えてきました。
今回、JPモルガンの決算で特筆すべきポイントは
経営破綻したファースト・リパブリック銀行の業績も上積みされている
実際にファースト・リパブリック銀行の業績を差し引くと、
- 売上:384億㌦(YoY+21.4%)
- EPS:3.95㌦(YoY+43.1%)
JPモルガンにとっては経営環境が良くなる方向に働いたといえる。
とにかく素晴らしいの一言です!
ウェルズファーゴ&シティ銀行の決算
ウェルズファーゴ・シティ銀行も事前予想を超える決算となりました。
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しかし、明暗を分けたのは収益です。
- ウェルズファーゴ:49.38億㌦(YoY+57%増)
- シティ銀行:29億㌦(YoY-36%減)
JPモルガン同様、利上げの恩恵を受け業績は良かったのですが、シティに関してはトレーティング事業の業績が悪かったため、収益が伸びなかった結果となりました。
決算発表後、シティ株は-4%の下落となってます。
今後、先行き不透明な金利政策と景気
さて、3行ともに予想を上回る決算を出してきました。
しかし、今後の見通しは必ずしも『良い』とは言えません。
なぜなら、金利上昇はピークを過ぎつつあるからです。
今回の決算のポイント
今回の決算が良かった理由は利上げに伴った金利の恩恵を受けたから
今後、落ち着きを見せる金利上昇は銀行株にとってはマイナスになる可能性があります。
さらに、アメリカの景気減速懸念が広がるなか、景気後退という形になれば銀行の業績悪化も覚悟していかないといけません。
旅行関連銘柄と比べると、銀行株は先行き不透明感がありそうですね。