世界が注目していたGAFAMの決算が先週発表されました。
すでに各所でニュースとなっており、ご存じの方は多いと思いますが、今回の決算の結果は「GAFAMブームの終焉」を意味する結果となりましたね!!
今まで米国市場をはじめ世界をけん引してきたビッグテック企業のGAFAM!
コロナを追い風にさらなる成長を遂げたものの、
- ドル高
- 金利上昇
などの特殊要因には勝てず、今後の業績見通しも予想を下回る結果となってしまいました。
特にネット広告需要や成長率の鈍化が今回の決算では悪く捉えられ、今後はGAFAMの株価は冴えないとまで言われております。
この10年は業績も株価も上がる一方であったGAFAM。しかし、今回の決算を境に今後10年は株価も業績も低調に推移していくことが予想されております。今回のGFAMの決算の内容・ポイントをかみ砕いていきたいと思います。
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7-9月期のGAFAM決算内容
では、7-9月に発表されたGAFAMの決算内容をみていきます。
GAFAM5社の決算を横並びで確認すると、ほぼ全ての企業が売上・EPSともに予想を下回った結果となりました。
ここまで決算を厳しくした理由は「ドル高」と「コロナの終焉」です
現在は、FRBの金利上昇の政策に伴い『ドル1強の時代』。
日本だけではなく世界各国の通貨に対して『ドル高』となっている今、米国以外の国の売上が多いGAFAMにとって、ドル高は収益の押し下げ要因ともなってしまい、収益の増収率が小幅にとどまるという厳しい結果となりました。
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さらに、『コロナの終焉』も大きく影響しております。
コロナに敏感であった日本でさえ、海外からの旅行客の水際対策が大幅に緩和になっている今、家の中でネット検索をする時代が終わりを迎えていることも今回の決算の大きなポイントなりましたね。
人々が外に出ると『YOUTUBEなどSNSに触れない時間が減る=広告収益も減る』というサイクルから大きく業績に影響したという結果となりました。
コロナ前の生活に戻るということは、GAFAMにとって逆風の情勢となってる事となります!
気になる今後の成長率と需要の低下
さて、ここまで株価が急激に下がってしまった要因は、今回の決算の数字の悪さの他に『今後の成長率』に対する危惧もあります。
決算では、前年同期比の成長率が1%台になる企業が続出しました。
そして、成長率鈍化の理由も述べられております。
『ドル高』の他、成長率鈍化の原因として挙げられているのは『ネット広告需要の低下』です
Google・Meta・Amazon・Metaは広告収益も大事な収益源となります。
今後、米国はリセッション(不景気)になることも考えられており、GAFAM以外の企業業績も軒並み悪くなることが考えられます。
そんな不景気のタイミングで、経営者・企業担当者が削減するものは『広告費』『人件費』となります。
注意ポイント
今まで、キャンペーンを展開し広告を出稿し集客することが一般的な流れとなっておりましたが、今後は不景気や企業業績に悪化に伴い、広告費を削減する企業が多くなってくることから、GAFAMの成長率も一緒に鈍化していくというシナリオが考えられるということです。
FRBが実施している金融引き締めは、ビッグテック企業であるGAFAMにとってマイナスの要因であることが鮮明に映し出された決算内容となりましたね。。
GAFAMのなかで唯一決算をクリアしたアップル
GAFAMのなかで、唯一決算を上回る結果となったのが、世界時価総額1位のアップル
アップルの決算は、景気低迷やドル高の影響で打撃をうける中、底堅さを示す結果となりました
やはり、アップル製品の根強いファンは、高額になったアップルの商品も積極的に購入し、物価高やドル高の影響も大きく響かなかった結果となりました。
しかし、心配な部分はiPhoneの販売状況。
まだまだ主力となっておりアップルの収益の柱となっているiPhoneの売上は減少にとどまり10-12月の販売も減少になる可能性が示唆されております。
コロナ渦よりガイダンスを発表しなくなったアップルですが、あまり強気な発言が聞かれなかったこともあり、少し心配な部分もありますが、GAFAMのなかでも気を張って業績を伸ばしてもらいたいものです。
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