今週、世界を代表する小売世界大手の2つの企業が決算を発表します。
- ウォルマート
- ターゲット
日本ではあまり馴染みのない企業ですが、世界的に有名な企業です。
ウォルマートは2021年に「西友」を売却して日本撤退、ターゲットは日本には進出してないものの、ドン・キホーテを想像して頂ければ分かりやすいかもしれません。
その2つの企業が今週決算発表を控えております。
今回ブログで投稿させて頂いた理由は、2社とも前回の決算発表がボロボロで米国市場全体にも影響があったからです!
「ターゲットショック」です
大きなニュースとなった3か月前の決算を踏まえて、今週発表される決算を予想していきたいと思います。
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予想を大幅に下回る結果となった第1Q決算
まず確認しておきたいのが3か月前に発表された決算発表ですが、2社とも悲惨なものでしたね。
ウォルマート 第1Q決算
- 売上:1415億㌦(予想 1388億㌦ )
- EPS:1.30㌦(予想:1.48㌦)
ターゲット 第1Q決算
- 売上:251億㌦(予想:245億㌦)
- EPS:2.19㌦(予想:3.07㌦)
2社ともに売上は予想を上回ったものの利益は予想を大幅に下回りました。
決算発表後にターゲットの株価は約25%下落し、1日の下落率としては1987年以来の大幅な減少を記録したこともニュースとなりましたね!
そして2社ともに通期の業績見通しも引き下げております。しかも、この短期間で2回もです
ここまで業績が悪い理由は、コロナウイルスやウクライナ侵攻からの影響です。
- 燃料価格の高騰
- サプライチェーン混乱の長期化
- 人件費上昇
- 在庫水準の積み増し
これらの問題が各社の利益を圧迫した結果となりました。
収益ベースでは世界最大の小売業者となるウォルマートの問題は、米国の消費者がインフレをどう乗り切っているかを知る手掛かりとしても大きく注目されてます。
業績への影響は2023年まで続く見込み
さらに心配な点として2社の業績見通しは2023年まで暗いニュースが続くということ。
2023年1月期通年の業績
- ターゲット:売上成長率は1ケタ台の予想
- ウォルマート:1株利益が最大13%減少する見込み
お互いに、輸送費の上昇や商品調達の影響は2023年初めまで続くと予想してます。
要するに、インフレの高止まりは2023年まで続くという事を意味しているという事ですね。
そんな中、小売り業界のなかでも奮闘しているのが『コストコ』です。
コストコの世界売上高は26兆円。ウォルマートが断トツ1位、2位がアマゾン、3位がコストコ
3位でも世界トップクラスの米国拠点のグローバル小売業です。
ウォルマート・アマゾンも厳しい決算のなか、なぜ、コストコの決算が良いのかというと、
- 会員制のビジネスモデル
- ECサイトの伸長
です!
いわゆる、コストコの顧客は『年会費を支払うことができる富裕層』という事です。
ターゲットやウォルマートのメインターゲットは『低所得者層』、ここが一番のビジネスモデルとターゲットの違いになります!!
第2四半期の決算で注目すべきポイント
今回の決算で注目するポイントとしては『利益』『EPS』です。
売上は物価も高くなっていることから、前回同様、超えてくると思います。しかし、利益には注意が必要です。
どの程度の在庫が残っているのか?
- 人件費は?
- 輸送費は?
- サプライチェーン問題は?
など、米国のインフレに対して、国民がどのような反応をしているのか注目できるポイントでもあります!
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