7月のGAFAM決算発表(4〜6月期)から1ヶ月。
今週も、GAFAMに負けない大手IT企業の決算が発表されました!
決算発表銘柄(5〜7月期)
- エヌビディア(NVDA)
- セールスフォース(CRM)
- デル(DELL)
GAFAMに続く次の1兆㌦企業として期待されているエヌビディア(NVIDIA)、NYダウの構成銘柄であるセールスフォース(CRM)が次々とガイダンスをミスしてしまったので、業績内容を確認していきたいと思います!
今週発表された大手IT企業3社の決算(5〜7月期)。決算で発表された業績の内容とそこから考える個人的な今後の見通しをお伝えします。
どの企業も『業績』の見通し(ガイダンス)は厳しい
ただ、個人的には長期的に問題ないと考えておりますので、今回の投稿でその理由もお伝えしていきます。
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エヌビディアはガイダンスを大幅に下方修正
半導体大手のエヌビディア(NVDAは、つい先日発表された暫定決算で厳しい見通しを出しておりましたね。
当初の見通しを10億ドル(約1350億円)余り下回る業績を明らかにし、2年間の好況の後に電子部品の需要が急速に減退していることが明確となりました。
結果的に第2四半期の業績は以下となりました。
エヌビディア 第二四半期 決算
- 売上:67億㌦(予想67億㌦)
- EPS:0.51㌦(予想0.50㌦)
今回の決算では、エヌビディアの主要3事業の
- ゲーミング
- データセンター
- プロフェッショナル映像
のなかで「ゲーミング」事業が前年比-33%と、厳しいマクロ環境の中での、パソコン部品の需要低下が業績に反映された形となりました。
さらに、第1四半期の売上と比較したグラフを作ってみました。
もともとガイダンスを引き下げていたこともあり、第2四半期の決算に大きな驚きはありませんでしたが、注目したいのは第3四半期のガイダンス。
エヌビディア 第3四半期ガイダンス
売上高は59億㌦と69.5億㌦の予想を大幅に下回る結果で、前年比-17%のガイダンス予想となりました
しかし、水曜日の決算後のアフターではマイナス5%ほどまで下がっていた株価も木曜日の市場が空いてる時間帯は株価がプラスとなっていたことが驚きでありました!
セールスフォースは通期の見通しを引き下げで株価下落
顧客情報管理大手のセールスフォース。クラウドの王者といわれるセールスフォースでさえも、厳しいマクロ環境下での経済の影響は避けられず見通しはさえませんでした。
足元の業績は良好だったものの「第3四半期」および「通期」の見通しが悪い結果でした。
セールスフォース 第二四半期 決算
- 売上:77億㌦(予想76.9億㌦)
- EPS:1.19㌦(予想1.03㌦)
セールスフォース 第三四半期(8-10月) ガイダンス
- 売上:78.2~78.3億㌦(予想80.5億㌦)
- EPS:1.20~1.21㌦(予想1.29㌦)
セールスフォース 2023年 通期の見通し
- 売上:309~310億㌦(予想317.4億㌦)
- EPS:4.71~4.73㌦(予想4.75㌦)
通期の売上高および1株利益の見通しを下方修正した結果となりました。
不安定なマクロ環境により、一部顧客の支出が鈍化している可能性が高いという事でしょうね!
その他の下方修正の要因として、
・為替(ドル高)の影響
・顧客の販売長期化による低迷
などが挙げられております。
セールスフォースでさえも通期の見通しが悪いというのは驚きですね。。
長期的には問題ないと個人的には感じる3銘柄
今回の決算内容は悪かった3銘柄ですが、個人的には心配しておりません。
3社のサービスの需要は今後も続くと考えているからです。
特に、エヌビディア(NVIDIA)においては、米国にて約50兆円規模の気候変動対策ふくむ法案が可決されております。
ポイント
この法案は、ジョー・バイデン大統領にとって重要な国内政策が実現する法案となりますが、2030年までに排出量40%削減することを目指すため、電気自動車の新車購入時に税控除が適用される法案です。
今回の法案が通ることで、電気自動車を作るときには半導体が欠かせない、自然とエヌビディアに発注(売上)が増加するという事です。
直接的には、テスラ(TSLA)・フォード(F)・ゼネラルモーター(GM)などの電気自動車を製造・販売する企業の需要があがり、エヌビディアの業績も引き上げられるという構図です!
半導体産業は100兆円の巨大市場構築に向けて「ひとり勝ち」おなっております。半導体を制するものが世界を制する、と言われるように、今後は米国も半導体業界への投資はドンドン行っていく事が予想される為、エヌビディアへの投資は長期的に問題ないと考えております。
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