米スポーツ用品大手のNIKE(ナイキ)が決算を発表!
サプライチェーン・中国のロックダウンの問題が浮き彫りとなった第4四半期の決算となりました。
決算内容に関しては、売上・EPSともにアナリスト予想を上回りました。
しかし株価は下落中です!!
問題点として挙げられたのが、
- サプライチェーン問題
- ロシアウクライナ戦争
の影響により次四半期の売上見通しが予想を下回る結果となった為です。
何より、売上(前年同期比)・純利益(前四半期同期比)が下がった事が問題ですね!!
▽前回の決算はコチラから 昨日の引け後に、NIKE(ナイキ)の決算発表がありました。 サプライチェーン・コロナによる中国のロックダウンの問題から売上に心配な要素もありまし ... 続きを見る
NIKE 2022年第3四半期決算はコチラから
NIKE(ナイキ)第4Q決算と通期決算の詳細
では、第4四半期の決算が具体的にどのような結果だったのかを確認していきたいと思います!
第4四半期 決算発表
- 売上:122億ドル(予想:120億6.000万ドル)※前年同期比1%減
- 純利益:14億3.900万ドル
- EPS:0.90ドル(予想:0.93ドル)
122憶ドルの売上の内、NIKE Directの収益が48億ドル(前年同期比7%増)と順調に伸長しております!
しかし心配された新型コロナウイルスによる中国のロックダウンの影響は「中国圏内 19%減」と苦戦がしいられましたが、
- 欧州・中東・アフリカ地域が9%増
- アジア太平洋・中南米15%増
中国圏内の影響をカバーした形となりました。
更には4年間で180億ドルの自社株買いを実施したという報告もありました。
さて、第4四半期の決算以外に、2022年通期の発表もありました。
2022年通期 決算発表
- 売上:467億ドル(前年同期比5%増)
- 利益:60億ドル(前年同期比6%増)
- EPS:3.75ドル
という結果となりました。
通年の売上もNike Directが、2桁の伸びを記録した事が大きな伸長となったようです。
サプライチェーンの問題が重くのしかかるNIKE(ナイキ)
やはり、次四半期の売上見通しはよくないようです。
今回の決算時に発表された、3~5月の全世界の売上高は、
- 122憶ドル(予想:121.3憶ドル)
北米と大中華圏が減少する一方、
今回と同様で欧州中東アフリカ(EMEA)が20%、アジア太平洋・中南米が24%増える結果となりました。
それでも重くのしかかるサプライチェーン問題!
中国のロックダウンの影響もあり、出荷の停滞が遅れている事がNIKEにとって大きな問題となっております。
在庫は23%も増加し、多くの品が輸送中に身動きが取れなくなっているようです。
納品ができなければ、商品が無いから売れない。
NIKEの正念場は今なのかもしれません。