昨日の引け後に、NIKE(ナイキ)の決算発表がありました。
サプライチェーン・コロナによる中国のロックダウンの問題から売上に心配な要素もありましたが、
売上・EPSともにアナリスト予想を上回る結果となりました。
ネット販売を通じた直販に力を入れており、
そちらの直販営業の売上高が17%増の46憶ドルで大きく伸長しており、売上全体の約42%を占める結果となりました。
売上・EPSともに堅調に推移しておりますね!
■12-2月・第3四半期
・1株利益(調整後):0.87ドル(予想:0.72ドル)
・売上高:108.7億ドル(予想:106.1億ドル)
・直接販売:46億ドル
前述のとおり、サプライチェーンの問題から中国の販売は低迷したものの、
2021年の年末商戦で北米でのスポーツシューズやアパレルの販売が好調だった事とネット販売の直販が売上を後押ししており、高い水準を確保しました。
■各エリア毎の売上
・北米:38.8億ドル(予想:38.4億ドル)
・EMEA:27.8億ドル(予想:27.4億ドル)
・中華圏:21.6億ドル(予想:20.9億ドル)
・アジア太平洋・中南米:14.6億ドル(予想:13.6億ドル)
決算をうけ、時間外で5.3%の上昇です!
昨年末には、仮想スニーカーやグッズをデザインする新興企業「RTFKT」を買収した事が大きなニュースとなりました。
メタバース空間を開設し、そこでデジタルファッションアイテムの公開を行い、
メタバース(仮想空間)内で人気が出たら現実世界にも製品販売を行うという狙いでしょうか?
既に、RTFKTのオフィシャルのTwitterでは、バーチャル上での商品提供も行っており、
メタバース上でのリアルと仮想現実との融合は今後ますます進んでいくことが予想されます。
RTFKT is now a part of the NIKE, Inc. family. 🌐👁🗨 pic.twitter.com/5egNk9d8wA
— RTFKT Studios (@RTFKTstudios) December 13, 2021
これからは別の切り口から、最先端のテクノロジーを活用し、
カルチャーとゲームを融合させた次世代のコレクターズアイテムを提供しているRTFKTの買収によって、
ナイキはデジタルイノベーションを更に加速させていく事が予想されております。
Facebookの社名をMETAに変更したマーク・ザッカーバー氏も、社名変更時には随分と叩かれておりましたが、
ナイキを始めとした大手企業が参入するなか、再び、世界を席巻する日は近いのかもしれません!