FRBのトップであるジェローム・パウエル氏の要人発言がありました!
政策金利を制御するアメリカの中央銀行のトップの発言という事で重要なイベントです。
アメリカの政策金利は世界中の株式市場に大きな影響を与え、将来の金融政策に関するヒントも提供されることが多く、株式市場全員が注目しております。
前回は2022年12月1日でしたが、そこでの発言内容は
- 仕事が完了するまで、現在の軌道を維持
- 物価安定回復までまだ長い道のり
- 金利を「当面」、制約的な水準で維持する必要がある公算
など、金融引締めを続けていく発言を繰り返していた印象です。
前のブログでも投稿させて頂いたとおり、株式市場の投資家を油断させないため、今回もタカ派よりの発言をすると予想しておりました。
パウエル議長の発言はどのようなものだったのか...?
予想とは大きく違い、パウエル議長は金融政策に関してはそこまで踏み込んだ発言をしませんでした。タカ派よりの発言をすると考えていた投資家もひと段落。昨日は【買い】郵政となりました。
パウエル議長の発言は重要ですが、個人的に今回の発言はスルーして頂き、明後日12日に発表される『消費者物価指数』に標準を合わせれば問題ないと思います!!
パウエル議長の発言内容
では、発言内容はどのようなものだったのか、確認していきたいと思います。
パウエル議長発言内容
- 経済や政策の見通しについての直接の言及はなし。
- FRBは政治の影響を受けない独立的な立場
- 政治家にとって不都合な決定をする時もある
- FRBは今も将来も気候政策当局ではない
- 物価安定は健全な経済の基盤。
- FRBはその目標に焦点を合わせるべき。
以前の発言は【物価安定させるため、FRBは戦う】といった発言をしておりましたが今回は全く違う内容ですね。
着実に利上げの効果をパウエル議長も感じており、経済が壊れはじめている事を実感できているから特に触れなかったのでしょうか....。
確実に壊れはじめた米国経済
FRBを中心とした利上げにより米国経済は確実に壊れはじめております。
それは、先週発表されたデータでも確認ができました。
雇用統計と一緒の日に発表された【ISM非製造業購買担当者景気指数】です!
ISM非製造業購買担当者景気指数
非製造業における景況感を示す指標で、50を上回ると景気拡大を表わすが、50を下回ると景気後退を示す。
先週発表された数値は以下となります。
12月 ISM非製造業購買担当者景気指数
- 予想:55.0
- 結果:49.6(前回56.5)
確実に民間企業は景気が悪いと感じている事が分かります。
パウエル議長も、この経済指数は確認しているはずなので、アメリカは徐々に景気が壊れてきており、金融引締めを緩和する準備に入れると考えているはずです。
やはり、今年の利上げは
- 2月:0.25%
- 3月:0.25%
の利上げでようやく終了し、そこから利下げの準備に入ると思います。
インフレが確実に下がっていると確信が出来れば、歴史的に上昇した利上げの分、利下げも歴史的な速さで下がってくることも期待できそうです。
何にせよ、利上げはそろそろ打ち止めが見えてきました!
2023年の米国株は【あとは上昇するのみ】となりそうです!!何も恐れず、今から【買い】に私は向かいます!
焦点は12日に発表される【消費者物価指数(CPI)】です!