大注目だったアメリカの消費者物価指数
市場予想と一致の6.5%となり、確実にインフレが落ち着き始めてます。
今回のの結果は前月の7.1%という数字から大幅に減速していることが分かります。
今回は民間予想と一致し過ぎたこともあり、発表後は市場が若干混乱したものの結果的には良い内容です!
本日の投稿では発表された消費者物価指数の内容を確認していきます。
12日に発表された2022年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.5%と予想に一致。コアCPIも前年同月比5.7%上昇で前月から鈍化し、次回のFOMCでは0.25ポイントの引き上げ確率が大幅に高まったと思われます。さらに株は「今」が買い時と個人的には考えております。
2022年12月の消費者物価指数
1月12日に市場が注目した【消費者物価指数】を確認していきます。
2022年12月 消費者物価指数
- 民間予想:6.5%
- 結果:6.5%
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変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も前年同期比5.7%上昇となり、前月の6.0%から鈍化しております(民間予想も結果と同じ5.7%)
CPIは2022年6月に最高値を記録した9.1%から確実に下がっております。
そして、今週1週間では株価は上昇しており、市場としては良かった結果だったという事でしょう。
品目別にも確認していきます。
品目別上昇率
- ガソリン:9.4%上昇
- 食料品:10.4%上昇
- 財:2.1%上昇
- サービス:7.0%上昇
- 住居費:7.5%上昇
- 輸送サービス:14.6%上昇
品目別に確認してみると、引き続きエネルギーと財価格が鈍化している一方、サービス価格、住居費の伸びが引き続き加速し、エネルギーと財価格の鈍化を相殺する構造となります。
住居費の伸びは他の指数より反応が少し遅いと言われており、もう少し時間が必要かもしれません。
次回FOMCの利上げ観測は後退
さて、確実に落ち着きが確認できる消費者物価指数ですが、今後考えなければいけないのが【景気後退】です!
一気に上昇した金利のせいで、今後の企業業績は苦しくなってきます。
その為、今後は景気後退を視野に「ソフトランディング」を目指し利下げを行っていくはずです。
消費者物価指数の発表後に金融当局の要人も利上げについて言及しております。
メモ
- フィラデルフィア連銀 ハーカー総裁:今後は0.25ポイントで政策金利を引き上げていくべき
- リッチモンド連銀 バーキン総裁:インフレが減速しているため、昨年ほど積極的に利上げする必要はない
昨年より続いた積極的な金融引締めが徐々に終点に近づいている発言です!
おそらく次回の利上げ予想は0.25ポイントとなります。
ただパウエル議長の発言は、これまで頑張ってきたインフレの抑制を確実にする為、市場を油断させないために「タカ派」の発言をすると考えられます。
しかし、確実に利下げも意識しているはずです。
株価が上がってしまうと、今までFRBが行ってきた【インフレ退治】が水の泡となってしまいます。確実にインフレが収まったのを確認するまでパウエル議長の「タカ派」発言は暫く続き、一時的に株価も抑えつけられてしまう可能性がありますが、その時は「買い場」だと思います。
何より今が絶好の買い場
今年に入って何度もお伝えさせて頂いておりますが、今は「絶好の買い場」と考えてます。
今後、確実に利下げの展望があるからです
実際に利下げを行う時期は
- 早ければ2023年末
- 遅くとも2024年から利下げ
だと思います。
ただ、インフレのピークアウトが見えている以上、いつパウエル議長が政策金利の舵取りを変更するか分かりません。
今後、数回のFOMC会合の発言は「タカ派」の発言が続く事が予想されるものの、政策金利の方向転換があったタイミングで株価は一気に上昇します。
株価が上昇してから買うのではなく、金利が下がり株価が上昇すると分かっている以上、『今』が株の絶好の買い場だという事です!