2021年に購入し、2022年には買い増しを行ったカーニバル・クルーズ(CCL)
唯一といっても過言ではない私が保有する個別株です。
昨年の12月21日(米国時間)ですが、第4四半期の決算が発表されてましたね!
更新が遅くなってしまいましたが、決算内容を振り返っていければと思います。
2022年の1年は良いとこ無しの株でしたね….。
1年で60%超えの下落です...。最近の株価も8㌦前後を推移している感じです。
カーニバルの決算で重要なのは2点
- 燃料コストの上昇による打撃
- 来年以降の予約状況
を特に注視しなくてはいけないと思います。
まずは、結論から!!
今回はEPSのみクリア。燃料コスト増と為替要因が影響したものの、徐々に規制も緩和されてきており、2023年はクルーズ旅行ができる市場が増えると予測されてます。「視界良好」といったところでしょうか。
毎回の決算で同じような事を言っている感じもしますが詳細を確認していきます。
第4四半期はEPSはクリアも売上はミス
さて、実際に発表された第4四半期の決算内容を確認していきます。
第4四半期決算
- 売上:38.4億㌦(予想:39.3億㌦)
- EPS:-0.85㌦(予想:-0.87㌦)
- 稼働率:85%(予想:87.2%)
EPSのみクリアという結果となりました!
個人的に少し残念に思ったのが『稼働率』でした。
稼働率
- 稼働率は予想87.2%を下回る85%
- 前四半期の稼働率は84%
- 前年同期は58%
徐々に回復傾向にはあるものの、前四半期と比べてもそこまで伸びていませんね。
クルーズ船の繁忙期は夏と言われているので、4Qはそこまで伸びないのでしょか,..
ポイント
肝心の燃料コストの影響ですが、燃料価格増と為替レートによる影響が約 4,000 万ドルの影響であったと言われております。燃料コストはもっと大きく影響するものだろうと考えていたので、思ってたより良かったのではないかと感じております。
そういえば、アメリカの消費者物価指数でも「エネルギー価格」は低下が見受けらますね。
今後はクルーズ業界にとって重しとなっていた燃料コストの高騰の影響も少なくなってくれるとありがたいのですが…。
まとめ
何にせよ、直近の決算内容は良いというものではありませんでした。しかしインフレによる『エネルギー価格の上昇』と『為替』も落ち着きをみせているので、ピークアウトしてるイメージがしますね!!
今後は、財務負担も軽減されるという事で少しポジティブに働くと思われます。
カーニバル、今後の見通しは?
クルーズ業界は、目の前の売上よりも「今後の見通し」が大事です。
毎回、お伝えさせて頂いているクルーズ業界の常識ですね。
今回の決算内容・カンファレンスコールからもポジティブな内容が多数ありました!
幾つかピックアップしてみます。
- 23年通年の事前予約はパンデミック前と比較して好調
- 顧客のデポジット総額51億㌦(過去最高)
- 世界的なキャンセルが改善
- 予約は12月も好調
- 効率の悪い3隻を引退(以前の決算で報告)
パンデミックで規制していた地域(中国)もあり、渡航しようにも出来ずキャンセルされてた事も多かったようですが、ようやく世界基準で規制が緩和されてきそうです。
その為、今後の見通しは良好と言えます!
好調な予約状況に加え、インフレ・エネルギーの高騰も和らいできておりますので、今後はキャッシュフローの改善も見込まれると思います!
また、カーニバルクルーズは今年8月に新CEOが就任しております。
早速、来年以降の広告宣伝も積極的に行っており、来年以降の予約にもつながっているようです。
彼の経営手腕の期待も相まって株価は直近では上昇傾向が期待できそうですね!
まとめ
先程も伝えた通り、今後の見通しは悪くないと思います!
しかし、V字回復にはほど遠いと思います。直近1年では純損失も計上すると思われます。
ポイント
しかし、規制緩和や稼働率の改善、予約数の上昇、そして外部要因のピークアウトなどを確認すると、来年いっぱいは我慢が必要かもしれませんが、再来年の2024年以降は上昇してくる可能性が無きにしにもあらずです!
第4四半期の決算発表後に、Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均も発表され、11.35㌦となりました!!
規制緩和により客足が戻っていることが改めて示され、稼働率の改善も見込まれる2023年にどれだけ巻き返すのか注目していきましょう。